どうも、しーぷです!今回はカップヘッド(Cuphead)について、実際にプレイした感想や評価を熱く語っていきます。
このゲームは、1930年代のカートゥーンアニメーションを巧みに再現したことで大きな評価を得ており、2Dアクションシューティング好きの方に是非ともプレイしていただきたい良作です!
興味のある方は是非、本エントリーを参考にしてみてください!
以下、目次になります。
Contents
カップヘッド(Cuphead)とは?
本項では、カップヘッドの概要や対応機種などについて、詳しく説明していきます。プレイ環境を確認したい方は、一読してください。
①:Studio MDHR処女作
「カップヘッド」はカナダ人のモルデンハウアー兄弟が立ち上げたインディーズデベロッパー「Studio MDHR」の第一作目の商用タイトルです。
1930年代のカートゥーン風のアニメーションを取り入れた2Dアクションシューティングゲームで、そのグラフィック、BGMの完成度の高さ、ゲームとしての質の高さが評価され、2017年に発売開始されてから、わずか2週間で100万本を売上げるなど、大きな話題となった作品です。
2019年には、売上500万本を突破し、Netflixでは「The Cuphead Show!」という名でアニメ化されるなど、2年経った今でも熱気が冷めることがありません。
②:対応機種、価格
本作はダウンロード専売のタイトルで、2017年9月29日にWindowsおよびXbox Oneでリリースされた後、2019年4月18日にはSteamとNintendo Switchでも配信されています。
以下、各プラットフォームのダウンロードリンクとなります!
- Microsoft Store JP|ダウンロード購入|Cuphead
- Xbox One|ダウンロード購入|Cuphead & DLC
- Steam|ダウンロード購入|Cuphead
- Nintendo Switch|ダウンロード購入|Cuphead
③:プレイ人数
本作は二人プレイも可能で、1Pが「カップヘッド」、2Pが「マグマン」を操作します。Nintendo Switch版ではJoy-Conおすそ分けプレイにも対応しています。
カップヘッド(Cuphead)のストーリーの概要は?
本作では、「インクウェル島」に住むカップ頭の兄妹「カップヘッド」と「マグマン」が主人公となります。
ある日ふたりは、一緒に暮らしている「ケトルじいさん」の忠告を破って、「デビル」の経営するカジノに入ってしまいます。
カジノで連戦連勝し、調子に乗っていると、二人の前にカジノのオーナーであるデビルが現れ、「もう一度お前たちが勝てば、このカジノの金を全てくれてやろう!ただし、負ければそのタマシイを頂く。さあ、取引するか?」と大きな賭けを提案されます。
有頂天のカップヘッドは、この明らかに罠っぽい提案を、疑いもせずに承諾しますが、案の定、二人は賭けに負けてしまいます。
命乞いをするカップヘッドとマグマンに、デビルは、カジノから逃げ出した他の債務者たち全員の魂を回収すれば、命を助けてやると提案します。
カップヘッド(Cuphead)のシステムや特徴
本項では、カップヘッドのシステムやゲームの特徴について、詳しく解説していきます!
①:ステージ構成
本作は、雑魚キャラを倒しながらゴールまで進んでいく「ラン&ガンステージ」と、ボス戦のみの「ボスステージ」、オバケから聖杯を守るミニゲーム「霊廟ステージ」の3種類のステージがあります。
その中でも、ボスステージが全体の2/3以上を占めるという、かなり偏った構成となっています。
また、ボスステージには、地上戦と空中戦があり、空中戦では、強制横スクロールのシューティングゲームとなります。
②:ショットとお守り
カップヘッドおよびマグマンは、二つのショットと、一つのお守りを装備することができます。ショットやお守りは、ラン&ガンステージで拾えるコインを使って、ショップで購入できます。
③:パリィ
ピンク色の弾や攻撃に対し、タイミングよくジャンプボタンを押すことで、パリィが発生します。
パリィを発生させることで、攻撃を無効化しつつ、必殺技ゲージを貯めることができます。
もちろん、タイミングがズレるとダメージを食らってしまうので、必殺技の為にパリィをガンガン狙っていくか、リスク軽減で避けるかなど、駆け引きを楽しむことができます。
④:必殺技
霊廟ステージをクリアすることで必殺技を手に入れることができます。
必殺技を放つには、必殺技ゲージをカード5枚分MAXまで貯める必要があり、MAXまで溜まっていない場合は、必殺技ゲージのカード1枚分を消費して、ゲージ技を放ちます。
⑤:難易度選択
本作は各ボスステージに「シンプル」(イージー)、レギュラー(ノーマル)と、ゲームクリア後に出現する「エキスパート」(ハード)の3種類が選べます。
ただし、シンプルは練習モードとなり、クリアしても債務者の魂を手に入れることができないので、最終的にはレギュラーでクリアする必要があります。
カップヘッド(Cuphead)のプラス評価点
カップヘッドのポジティブな評価点について、詳しく解説していきます。どんなゲームか知りたい方はぜひ参考にして下さい。
①:極めてクオリティーの高いカートゥーンアニメーション
本作でなにより評価したいのが、45,000枚以上の手描きのセル画で作られた、ぬるぬる動くアニメーションです。
これは、ゲーム制作に使われた手描きのセル画枚数のギネス世界記録に認定されるという、とんでもないもので、しかもこれをインディズゲームの規模でやったわけですから、もはや狂気のレベルです。
1930年代のカートゥーンアニメを強く意識したとのことですが、その再現度は極めて高く、映写機のノイズや、シミ、埃などまで再現するこだわりようです!
②:小気味いいジャズ、ラグタイム
本作は音楽の部門でも、「英国アカデミー賞」で最優秀音楽賞を受賞するなど、BGMでも高く評価されている作品です。
作曲はカナダ国立バレエ団オーケストラのパーカッショニスト「Kristofer Maddigan」氏が担当しており、収録BGMはすべて生演奏という力の入れようです。
とてもインディズゲームとは思えない高いレベルの楽曲で、ハイクオリティーなアニメーションと相俟って、1930年代のカートゥーンらしい雰囲気を醸し出すのに一役買っています。
③:アクションシューティングとしての質の高さ
アクションシューティングというと、ロックマンシリーズやメタルスラッグ、魂斗羅などを思い浮かべる人が多いと思いますが、本作もこれらの名作に引けを取らないほど、ゲームとしての質が高いです。
状況に応じてショットを切り替えたり、パリィで必殺技ゲージを貯めるなど、戦略的な立ち回りも求められますし、ボスの奇想天外な動きは見てるだけでも面白いです。
カップヘッド(Cuphead)のマイナス評価点
良い点があれば、必ず悪い点もあります。本項ではカップヘッドのマイナスの評価点について詳しく記載します。
①:難易度が非常に高い
カートゥーンアニメのその見た目に反して、ゲーム自体はアクションゲーム玄人でも苦労する程の超高難度を誇ります。
死に覚えゲーの側面も強く、予備動作を見ただけでは避けられないような、初見殺しの変則的な動きも多いです。
ただ、死亡時には、ゴールまであとどのくらいだったのかが表示されるので、もう一度挑戦しようという気にさせてくれますし、そもそもゲームオーバーによるデメリットもあまりないので、ストレスはほとんどありません。
この点を鑑みても、本作はトライアンドエラーを前提として、あえて難易度を高く設定していると考えられます。
②:ステージ間の移動が面倒くさい
本作はマップ上を歩いて、ステージを選択する形式をとっています。マップは全部で4つありますが、移動する方法は徒歩しかありません。
マップ間のファストトラベル機能がないどころか、ダッシュもできないので、例えば最終マップにいる際に、一番最初のマップのステージを遊びたいと思っても、長い道のりを自分で歩いていかなければならないので、かなり面倒くさいです。
カップヘッド(Cuphead)をプレイした感想
本項では、実際にカップヘッドをプレイした感想を述べていきます。
正直なところ私自身、アクションゲームはあまり得意ではないですが、「トムとジェリー」や「マイリトルポニー」、「サウスパーク」など、カートゥーンのアニメが好きで、本作のゲームグラフィックに惹かれてプレイするに至りました。
そのため、上の画像にあるように、自分でもドン引きするくらい死にまくっています。
①:画像だけでは伝わらない本作の素晴らしさ
本エントリーでもいくつかスクリーンショットを用意しているので、作品の雰囲気だけは伝わったかもしれませんが、是非本作をプレイして、24fps(ゲームの動作自体は60fps)で動く良質のアニメーションを、自分の目で確かめて下さい!
②:シンプル(イージー)ではゲームクリアできないという鬼仕様
本作をクリアするのに苦労した原因で大きかったのが、イージーモードである「シンプル」では債務者の魂を奪えないという点です。
レギュラーであまりにも詰まるようなら、とりあえずシンプルでもいいからサクサク進めてしまおうと考えていただけに、この仕様は鬼だと言えます。
個人的には、せっかく難易度選択ができるわけですから、もう少し間口が広い作りにしても良かったのではないかと感じました。
③:二人プレイがとても楽しい
本作は大半を二人プレイで進めました。
前述の通りアクションが苦手なこともあり、二人で協力すれば、少しは楽になるだろうと考えていたのですが、甘かったです。
二人プレイになると、画面の視覚情報が増えて、敵の攻撃を避けれなくなったり、自機を見間違えたり、などミスが連発しました。
一応、片方が死んでも、昇天して画面外に消えるまでにパリィすることで、復活させることもできますが、逆に味方を復活させようと焦って自分も死んでしまうことも多かったです。
しかし、難易度はともかく、二人プレイ自体はとても楽しく、途中からはただ死亡するだけでも、なんだか笑えてきました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本作はインディーズデベロッパーによる開発ということで、苦労も多く、製作には7年もの歳月を費やしています。しかし、様々な苦悩を乗り越えて発売されるに至っただけあって、完成度が半端ではありません。
一つのタイトルに対し、同じスタッフを7年間注力させるというのは、一般の会社では難しいことですし、ある意味本作は、インディーズだからこそできた良作という見方もできるでしょう。
昔に比べ、ゲーム制作素人でも、頑張ればゲームを開発できるようなツールも整ってきています。
今まではせっかく素晴らしいアイディアがあっても、それを表現する手立てがなくて、頭の中だけで終わってしまうことも多かったでしょうが、最近は個人レベルでも、意欲さえあれば色々なことができる時代になりました。
今後もインディーズゲームの良作はどんどん増えていくでしょうし、まだ見ぬ神ゲーとの出会いに今からワクワクが止まりません。
ちなみに「カップヘッド」のDLCである「The Delicious Last Course」が2020年に配信とのことです。
DLCでは、霊廟にいた聖霊チャリスがプレイアブルキャラとして使用できる他、新たなボスも追加されるということで、こちらも楽しみです!
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