どうも、しーぷです!
今回は、ファイアーエムブレム風花雪月の良い点、悪い点、実際にプレイした感想などを熱く語らせていただきます!
前半はネタバレなしの感想で、後半はネタバレありの考察や、詳しいレビューも記載するので、ぜひ好きなところまでお読み頂ければ幸いです!
2万文字以上で、どのサイトよりも熱く語っているので、必見です!
以下、目次になります。前置きが長いので、評価だけ見たい方は活用してください。
Contents
- ファイアーエムブレムってどんなゲーム?
- ファイアーエムブレム風花雪月の基本情報!
- ファイアーエムブレム風花雪月の商品情報!
- ファイアーエムブレム風花雪月のストーリーの概要について!
- ファイアーエムブレム風花雪月のシステムや特徴について!
- ファイアーエムブレム風花雪月で評価できる良いポイントは?
- ファイアーエムブレム風花雪月の悪い点は?
- ファイアーエムブレム風花雪月を実際にプレイした感想について!
- ファイアーエムブレム風花雪月をプレイすべき人はどんな人?
- ファイアーエムブレム風花雪月を全ルートクリアしてわかったこと
- ファイアーエムブレム風花雪月の各ルートの違いについて
- ファイアーエムブレム風花雪月を全ルートクリアして見えてきた良かった点
- ファイアーエムブレム風花雪月を全ルートクリアして見えてきた悪かった点
- ファイアーエムブレム風花雪月の全ルートクリア後の評価と感想
- ファイアーエムブレム風花雪月のDLC配信情報
- ファイアーエムブレム風花雪月をプレイした人におすすめの他のゲームを紹介
- まとめ
ファイアーエムブレムってどんなゲーム?
そもそもファイアーエムブレムシリーズ自体一度も遊んだことがない方もいるかもしれませんので、簡単にどんなゲームか紹介させていただきます。
①:任天堂の主力ブランド
ファイアーエムブレムは非常に歴史のあるゲームで、1作目の発売は1990年と、30年近く前から長く続くタイトルです。ファイアーエムブレム風花雪月は、シリーズ17つ目の作品となります。
「ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 〜光と影の英雄〜」の発売後にあたり、販売不振から、タイトルの存続が危ぶまれた時期もありました。
しかし、「ファイアーエムブレム覚醒」で大きく巻き返し、今では「幻影異聞録♯FE」、「ファイアーエムブレム無双」などのコラボレーション作品、ゲームアプリ「ファイアーエムブレムヒーローズ」、カードゲーム「ファイアーエムブレム0」なども盛況で、マリオ、ゼルダ、ポケモンに継ぐ、任天堂の主力ブランドと言っても過言ではないくらいの大きなタイトルとなっています。
②:手強いシミュレーション
ファイアーエムブレムは、西洋中世を下地とした剣と魔法のファンタジーを舞台に、集団対集団で戦うシミュレーションRPGです。
物語は章ベースで展開され、他のウォーシミュレーションと違い、内政システムなどはなく、集団戦をメインとしたシンプルなゲーム性となっています。
マス目上に区切られたマップ上のユニットを操作して、相手の指揮官を倒したり、敵を全滅させることでクリアとなります。
様々な特徴を持った魅力溢れるキャラクター達を育成していく面白さや、そんな彼らをうまく操作して、自軍を勝利に導く戦略性がファイアーエムブレムの醍醐味です。
③:一度失った仲間は返らない
ファイアーエムブレムシリーズの最大の特徴は、仲間が「ロスト」することです。
一般的なRPGですと、仲間が死亡しても、生き返らせる施設や呪文があるのが普通ですが、ファイアーエムブレムシリーズでは生き返らせることができないので、一度死亡すると二度とそのキャラクターを使用することができません(生き返らせる手段が存在するタイトルもあります)。
主人公が死亡するとゲームオーバーになりますが、その他のキャラクターが死亡しても、そのままストーリーは進行していくのです。
このシステムがあることにより、非常に緊張感のあるゲームとなっています。
ただ、最近はゲームモードをクラシックか、カジュアルかで選ぶことができるようになっており、カジュアルを選択すれば、死亡しても戦線離脱という形になり、次の章に戻ってきますので、シリーズ初心者でも安心です。
ファイアーエムブレム風花雪月の基本情報!
ファイアーエムブレム風花雪月は、2019年7月26日にNintendo Switch用ソフトとして発売されたシミュレーションRPGです。
本項では、本作の基本情報を紹介します。
①:開発会社
ファイアーエムブレム風花雪月の開発は、ファイアーエムブレムシリーズやぺーパーマリオ、メイドインワリオでおなじみのインテリジェントシステムズと、三国志、無双シリーズ、信長の野望など歴史ゲームに強いコーエーテクモゲームスが担当しています。
すでに「ファイアーエムブレム無双」でコラボしていましたが、引き続きコーエーテクモゲームスのスタッフが本作の開発にも携わっています。
②:キャラクターデザイン
ファイアーエムブレム風花雪月のキャラクターデザインは倉花千夏さんが担当しています。「うたの☆プリンスさまっ♪」を始め、非常に多くの作品に携わっています。
「ファイアーエムブレム覚醒」、「ファイアーエムブレムif」のコザキユースケさんや、「ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王」の左さんを期待していた人は残念だったかもしれませんが、個人的には結構お気に入りのデザインです。
③:BGM
本作も金崎猛さんを始めとするインテリジェントシステムズ所属の作曲家達が作曲に携わっています。
金崎猛さんといえば「ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王」の「神よ、その黄昏よ」は本当に名曲です。初めて聞いたときは思わず手が止まってしまいました。
ちなみに本作の主題歌「フレスベルグの少女~風花雪月~」の歌唱は埼玉県出身のシンガーソングライターCaroさんが担当しています。
④:インターネット通信
ファイアーエムブレム 風花雪月は基本的にはマルチプレイに対応していませんが、インターネットに繋げることで、できるようになることがいくつかあります。
ここではその一部を紹介します。
- 他のプレイヤーがどのような行動をし、誰と仲良くしていたかなどの情報をランキング形式で表示できるようになります。
- 他のプレイヤーが送り出した留学生が修道院に訪れるようになり、アイテム売買など交流することができます。
- 戦闘マップ上に他のプレイヤーの戦死したキャラクターの魂が出現するようになります。(魂に触れることで経験値やアイテムがもらえます。)
インターネット通信要素はあくまでおまけ程度の内容にはなりますが、世界中のプレイヤーを肌に感じられるので、インターネット通信ありでのプレイをおすすめします!
ただ戦死者の魂のシステムでは、ガンガン武器が手に入ってしまうので、あえて縛るのもアリですよ!
ファイアーエムブレム風花雪月の商品情報!
ファイアーエムブレム風花雪月については、以下の通り、様々な販路で販売されています。
自分が買いやすいところから、購入を検討してみましょう!
①:パッケージ版・ダウンロード版
ファイアーエムブレム 風花雪月/Switch/HACPANVYA/B 12才以上対象
通常販売のパッケージ版となります。本体価格は、6,980円(税別)です。また、ダウンロード版については、以下のニンテンドーストアから購入できます。
価格については、パッケージ版と同額で6,980円(税別)です。
②:ファイアーエムブレム 風花雪月+エキスパンション・パス
ダウンロード版ファイアーエムブレム 風花雪月と、追加コンテンツ(追加のサイドストーリー、新規衣装、フリー戦闘マップ、サポートアイテム、追加クエストなどを順次配信)がセットとなった商品です。
価格は9,480円(税別)で、以下のニンテンドーストアから購入できます。
③:ファイアーエムブレム 風花雪月 Fódlan Collection(フォドラコレクション)
パッケージ版ファイアーエムブレム 風花雪月に加え、ゲーム内BGM33曲を収録したCD、3学級の全生徒やその他のキャラクターの設定資料・コンセプトアートなどを纏めたアートブック、Nintendo Switchゲームカード収納用スチールケースの3点が追加された豪華バージョンとなります。
定価は、9,980円(税別)です。
私はもちろんフォドラコレクションを購入しました!
ゲームのBGMを収録したCDって発売されないことも多いため、CD付きの限定版が発売されるときはだいたい買うようにしています。
アートブックも計128ページとなかなかボリュームがありました。本作のコンセプトアートを担当している幸田和磨さんのイラストは凄く綺麗で本当に見応えがあります。
ファイアーエムブレム風花雪月のストーリーの概要について!
ネタバレになりますので、公開されている情報の範囲で、物語構成や世界観を紹介します。
①:物語
士官学校の教師として担任する学級を選び、生徒たちを育て、導いていく第一部。
そして士官学校での日々から五年後、三国が相争う戦争を、三国それぞれの立場で描く第二部。激動の時代を生きる若者たちの成長と共に、フォドラ全土を巻き込む戦乱のきっかけから結末までを、二部構成の物語として描きます。
今作は「士官学校編」と「戦争編」の二部構成になっています。今までのシリーズでは、戦争が始まったところから物語が開始されるパターンが多かったですが、本作はまだ三国の均衡がとれている状況の中、物語がスタートします。
また、なんといっても本作の目玉は自身が担当する学級を三つの中から自由に選べるというところです。
「士官学校編」こそ、どの学級を選んでもストーリーは同じですが、後半の「戦争編」では選んだ学級により、物語が大きく変化しますので、少なく見積もっても3学級3周は楽しめるゲームです。
本作のテーマ「誰と生き、誰と刃を交えるか」にもあるように、選ばなかった学級の生徒が戦場で敵として出現したりもします。
このシステムは、どちらの王国に付くか選ばされる「ファイアーエムブレムif」でも好評でしたが、あちらは白夜王国と暗夜王国で別のパッケージでした。
②:フォドラと三つの勢力
遥か太古より在りし地、フォドラ。天上より女神の見守るといわれるその大地は、三つの勢力によって統治されています。
千年以上の歴史を持ち、大陸の南半分を支配する「アドラステア帝国」。寒冷な北の大地を、王と騎士たちが治める「ファーガス神聖王国」。そして大陸の東側で、王を戴かず有力貴族による共同体を成す「レスター諸侯同盟」。
かつては戦乱の嵐が吹き荒れたフォドラも、今はこの三国の均衡により、平穏が保たれています。
主人公の担当する学級は上記の三国の出身者別に編成されており、それぞれ、アドラステア帝国出身者が「黒鷲の学級(アドラークラッセ)」、ファーガス神聖王国出身者が「青獅子の学級(ルーヴェンクラッセ)」、レスター諸侯同盟出身者が「金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)」となっています。
コーエーのスタッフが開発に携わっていることもありますが、まさに「三国志」ですね。
③:セイロス教とガルグ=マク大修道院
フォドラでは多くの人々が、女神を信仰する「セイロス教」の教えの下に暮らしています。フォドラに生きる者にとって、セイロス教や女神の存在は特別なものです。
例えば、遥か昔に女神が人々に与えたとされる「紋章」の有無が、富と力の象徴として貴族の家督相続を左右するなど、今もなお人々の暮らしに大きく影響しています。
「ガルグ=マク大修道院」は、三つの大国の中央に位置するセイロス教の総本山です。宗教施設であると同時に、精強な騎士団を擁するこの大修道院は、フォドラの秩序の要としても機能しています。
ファイアーエムブレムシリーズはその名の通り炎の紋章(ファイアーエムブレム)が必ず重要なアイテムとして登場し、ストーリーに大きく関わってきます。
本作でも、様々な紋章を各貴族が宿しているという世界観です。
主人公自体も本来貴族しか持たない謎の紋章を宿しており、紋章と呼応する伝説の武具「天帝の剣」を持っています。
④:士官学校
大修道院は、フォドラの未来を担う若者たちを育成する士官学校としての側面も持ち合わせています。
士官学校には、各国の出身者別に編成された三つの学級が存在し、さながらフォドラの縮図のような環境です。主人公は、三つの学級の中から担任する学級を一つ選び、教師として生徒たちを導きながら、戦場では彼らの指揮官として采配を振ることになります。
主人公は、父ジェラルドが率いる傭兵団に所属していましたが、ある出来事を境にガルグ=マク大修道院の教官として招かれることになります。
ファイアーエムブレム風花雪月のシステムや特徴について!
①:難易度とモード
本作では、難易度をノーマルとハードから選べるほか、戦闘で敗北しても終了時に復帰するカジュアルモードと、今までのファイアーエムブレムシリーズおなじみの失った命は戻らないクラシックモードの二つのゲームモードから選ぶことができます。
本作がシリーズ初めてになるプレイヤーならノーマル・カジュアル、歴戦のエムブレマーならハード・クラシックがおすすめです。
②:シリーズ初の学園もの要素
今までのファイアーエムブレムシリーズですと、戦闘がメインのゲーム性でしたが、本作では明確に「士官学校パート」と「戦闘パート」に分かれています。
ひと月が1つの章になっており、平日は生徒を教育し、週末は修道院を歩きまわったりと自由に行動します。月末には課題出撃(戦闘パート)に移行し、クリアすると次の月に進みます。
③:スカウト
基本的には選んだ学級の生徒を主に指導していくことにはなりますが、主人公の能力や技能レベルが、生徒たちが要求する基準を超えていると、他学級の一部の生徒をスカウトすることも可能です。
④:技能レベル
今作には「剣術」、「槍術」、「斧術」、「弓術」、「格闘術」、「理学」、「信仰」、「飛行」、「重装」、「馬術」、「指揮」の11種類の技能があり、技能レベルを上げることによってより強い武器を扱えるようになったり、戦技や魔法、技能スキルを覚えます。
「士官学校パート」は主にこの、技能レベルを上げることが目的となります。生徒によって技能の得意不得意は様々ですが、苦手な技能でも、個別指導を繰り返すことで才能が開花することがあります。
⑤:クラスチェンジシステム
主人公や生徒達は、最初は「平民」か「貴族」という兵種に就いていますが、レベルを上げることでクラスチェンジをすることが可能です。
それぞれレベル5で初級職、レベル10で中級職、レベル20で上級職にクラスチェンジすることができますが、クラスチェンジする為には、資格試験を合格する必要があります。
⑥:スキル
本作には、各ユニットが固有に持っている「個人スキル」、現在就いている兵種が持つ「兵種スキル」、技能を上げることで習得する「技能スキル」の3つのスキルがあります。
⑦:戦技
「ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王」より続投です。前作では、HPを消費することで使用可能でしたが、本作では装備品の耐久を大きく消耗して放つ必殺技のような仕様となっています。
単純にダメージを上昇させるものから、相手を攻撃しながら敵を通り抜け、敵ユニットを超えたマスに移動できるものなど様々な種類があります。
⑧:騎士団
本作の新要素の一つです。
ユニットに騎士団を配備することで、ステータスを大きく上げることができます。騎士団自体も被弾すると戦力が削られていきますが、騎士団ギルドで補充することが可能です。
指揮の技能を上げることによって、より強い騎士団を配備できるようになります。
⑨:計略
騎士団を配備することで、戦闘中に「計略」を使用することができるようになります。「火計」、「誘因の計」、「神速の備え」など騎士団の種類によって様々な計略が用意されており、中には広範囲への攻撃が可能なものであったり、味方を援護するものもあります。
また、計略使用時に味方のユニットが近くにいれば「連携計略」が発動し、より計略の効果を高めることができます。
⑩:天刻の拍動
前作「ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王」にあった「ミラの歯車」にあたるシステムです。
「天刻の拍動」を発動すると、行動を一手単位で巻き戻すことができるので、ミスして味方をロストさせてしまっても、リセットせずに巻き戻すことが可能です。
無限に発動できる代物ではないですが、カジュアルモードと合わせることで、だいぶ難易度を下げることができますし、初心者にとっては非常にありがたいシステムとなっています。
⑪:支援
シリーズおなじみの支援システムは今作も続投されています。
生徒同士は勿論、主人公と生徒の間にも、支援は発生します。贈り物をしたり、お茶会に誘ったり、たくさん交流することで支援値をどんどん上げていきましょう!
支援会話中もバリバリキャラクターが動くので、今まで以上にキャラクター達に感情移入できます。
ファイアーエムブレム風花雪月で評価できる良いポイントは?
①:素人も玄人も楽しめる丁寧な作り
「システムや特徴」の項でも紹介しましたが、本作は、難易度やゲームモードの選択、また「天刻の拍動」システムの存在によって、素人から玄人までどなたでも楽しめる作りになっています。
②:キャラクター育成の面白さが更にUP
ファイアーエムブレムはもともと戦略性とキャラクターの育成が面白いゲームとして知られていますが、「ファイアーエムブレム覚醒」あたりから、特にキャラクター性を重視して開発されるようになり、育成の面白さに重点を置いています。
本作も、個性的なキャラクターが多数登場しており、また「士官学校パート」の登場により、キャラクター達の指導や触れ合いなどできることが大幅に増えました。
③:自由度が広がり様々な縛りプレイも可能
今までのファイアーエムブレムシリーズ同様、リセット縛り、女性縛り、男性縛りなど様々な縛りプレイが楽しめますが、本作では「士官学校パート」により自由度が広がり、どのキャラクターも好きな兵種にすることが可能ですし、兵種縛りもやり易くなりました。
周回プレイをする際は、あえて生徒たちの苦手技能縛りとかも面白そうです。
④:ドット絵も続投。細かいこだわりに好感
ハードの性能が上がり、正直、3Dだけでも如何様にも再現できそうなのですが、「ファイアーエムブレム覚醒」、「ファイアーエムブレムif」で戦闘マップ時に使われていたようなユニットのドット絵が本作でも続投されています。
兵種のアイコンに使われていますが、ユニット一人ひとりのドットが兵種ごとに用意されており、細かいところまで作りこまれているな、と感心しました。
⑤:戦争してる感が増して臨場感アップ
今作はKOEIスタッフが関与しているだけあって、一つの大陸の戦争史、その世界観がしっかりとゲームの中に落とし込まれているだけでなく、騎士団システムにより、今までのシリーズの中でも一番「戦争してる感」があります!
ファイアーエムブレム風花雪月の悪い点は?
①:兵士の動きがもっさりしている
今作から導入された騎士団システムにより、戦争の臨場感がアップしたのはいいのですが、計略使用時の兵士たちの動きがもっさりしていて、少し滑稽に見えてしまいました。
ユニットの動きがしっかり作り込まれているだけに、余計に目立ちます。
②:キャラクタークリエイトがない
「ファイアーエムブレム覚醒」、「ファイアーエムブレムif」で好評だったキャラクタークリエイト(マイユニ)が本作では廃止されています。
キャラクターと触れ合うのが醍醐味のゲームと化してきている中で、キャラクタークリエイトの廃止は、残念に思う方も多いかもしれません。
特に覚醒から大きく方針転換したこともあり、覚醒、ifから参入したファンはキャラクリあってのFEという見方をしている方もいるはずです。
個人的には男性主人公も女性主人公も癖がない万人受けする美男美女だと思っているので、キャラクタークリエイトにこだわりがある人でなければ、特にマイナスにはならないでしょう。
③:情報量が多くて混乱するかも
今作は士官学校パートの追加だけでなく、戦技、計略など戦闘パートでできることも増えており、歴代のファイアーエムブレムの中でも、情報量が多い部類に入ります。
もともとファイアーエムブレム自体システムはシンプルな作りのゲームなのですが、今作が初めてという方だと、始めのうちは情報量が多くて混乱するかもしれません。
④:インターネット機能で通信失敗になる時がある
今作にはインターネット通信機能があり、他のプレイヤーが休日にどの行動を選択したかなど、ランキングシステムが搭載されているのですが、その機能の読み込みの際に、エラーが発生し、通信失敗になることがありました。
発売直後で、プレイ人口が多くて重くなっている可能性も否定できませんが、一度エラーになると通信失敗の表示が出るまでが遅いので、一見、フリーズしてるようにも感じるので厄介です。
しかし、フリーズしてるわけではないので、一度コントローラーのホームボタンを押して戻ると、解除することができます。
ファイアーエムブレム風花雪月を実際にプレイした感想について!
久々に大人げもなく、発売日0時にソフトを購入して、そのまま徹夜でプレイして今この記事を書いているのですが、結論を先に言いますと・・、
戦略を考える楽しみ、キャラクターを育成する楽しみ、どちらもしっかりとパワーアップした作品に仕上っているので、是非皆さんにもプレイしてみてほしいです!
自称エムブレマーらしく、難易度ハードのクラシックモードでプレイしていますが、難易度はちょうど良く緊張感を持ちながらプレイできています。以下、良かった点について解説します。
①:携帯モードでプレイできるのがグッド!
Switchなので当然ですが、携帯モードでできるのも良いです!
どうしてもファイアーエムブレムはじっくり考えながらプレイしてしまうので、長時間テレビでやってると腰とか首が痛くなってきてます。
しかし、せっかくグラフィックも綺麗になったことですし、大画面でもやりたいのでテレビモードと携帯モードを交互に切り替えながら楽しんでいます。
②:一手一手を考える楽しみが増えた
今までのファイアーエムブレムシリーズの良いところを結集しただけでなく、コーエーテクモゲームスの参入のおかげか、コーエーのウォーシミュレーションの色も混じっていて、より一手一手を考える楽しみが増えたように感じます。
コーエーの作品でお気に入りのタイトルに「三国志戦記」という武将が繰り出す戦法を繋げていって大連鎖が繰り出せるゲームがあるのですが、ファイアーエムブレム風花雪月は連鎖こそないものの、「計略」がまさに三国志戦記でいう戦法と似ています。
そもそも三国志と同じように3国での争いが舞台ですので、ある意味、本作は「幻の三国志戦記3」なのでは?とも考えてしまいました(三国志戦記は2までで止まっており、3の制作はされていない)。
③:士官学校パートにてキャラゲー要素がしっかりと組み込まれている
本作の目玉の士官学校パートは覚醒、ifで培ったキャラゲー要素をしっかりと踏襲していますし、一月のスケジュールの中でどのようにキャラクターを育てていくか考える楽しみもあります。
個人的には、そのパートについては「ハリーポッター」と「戦場のヴァルキュリア」を足して2で割った雰囲気を感じました。また、戦闘パートは騎士団システムの導入により、「ラングリッサー」や「ドラゴンフォース」を思い出しました。
④:世界観やキャラクターの設定がしっかりしている
今作は、豊富なアニメーションや3Dでのキャラ同士の掛け合いなど、今までのシリーズ作品とは比較にならないほどキャラクター達が良く動き、見てて飽きません。
それだけでなく、節ごとに挟まれる大陸の慣習についてのアニメーションや、書庫などで確認できる各貴族の詳細、キャラクターのステータス画面を見てみても、しっかりと設定が作りこまれていることが分かります。
キャラクター一人ひとりをしっかりと作り込んであるので、過去作以上に愛着を持つことができました。それと同時にロストの恐怖もより高まりましたが・・。
⑤:キャラクター同士の掛け合いのパターンが非常に豊富!
もともとファイアーエムブレムは支援会話システムに力を入れていて、毎作テキスト量が凄いのですが、今作はその膨大な掛け合いがすべてフルボイスというリッチな作りになっています。
また、支援会話だけでなく、食事のシーンやグループ課題の際も、キャラクターの組み合わせによっては、専用の掛け合いが発生するなど、力の入れ方が尋常ではありません。
その掛け合いを通して、キャラクターの性格や、誰と相性が良いかなど、よりキャラクター達とのことを知ることができます。
ファイアーエムブレム風花雪月をプレイすべき人はどんな人?
①:シリーズファンの方
同じファイアーエムブレムシリーズの中でも、タイトルによって様々なファン層が存在します。
「ファイアーエムブレム聖戦の系譜」や「ファイアーエムブレム封印の剣」が好きだけど、最近のファイアーエムブレムは嫌いという方や、「ファイアーエムブレム覚醒」、「ファイアーエムブレムif」でシリーズ参入したけど、過去作はやってないという方など様々です。
本作は、過去作が持っていた西洋中世の戦争史のような雰囲気が戻ってきており、それでいて最近のタイトルで重視されているキャラゲー要素もしっかりと引き継がれている作品ですので、デザインや世界観が受け入れられないという方は別として、シリーズファンの方には是非プレイしてもらいたいタイトルです。
②:シミュレーションRPG好きの方
私自身、幼少の頃から「シャイニングフォースシリーズ」や「大戦略」などシミュレーションゲームばっかりやって育ってきた人間なのですが、そんな私が今までやってきた数々のシミュレーションRPGと比較しても、ファイアーエムブレム風花雪月はとにかく総合力が高いと感じました。
任天堂の主力ブランドと言えるまで成長したシリーズですし、久々の据え置きハードでの発売ということで物凄い気合を感じます。
③:キャラゲーが好きな人
近年のキャラクターゲームの成長は著しく、艦コレや刀剣乱舞を見てても、キャラクター性の作りこみが本当に凄いです!
ファイアーエムブレムも「ファイアーエムブレム覚醒」からキャラゲー要素により重点を置くことで、シリーズを存続させてきました。
ファイアーエムブレム風花雪月も魅力的なキャラクターがたくさん登場し、育成や触れ合い要素にも力が入っている作品です。
※ここから先はネタバレを含みます。既プレイ者、もしくはネタバレOKの人のみ閲覧するよう注意願います。
ファイアーエムブレム風花雪月を全ルートクリアしてわかったこと
先日、ようやくファイアーエムブレム風花雪月の全ルートを制覇しましたので、ここからは改めて良かった点や悪かった点、評価や感想などを追記させていただきます。
①:プレイ時間について
今作のボリュームは凄まじいものがあり、毎日2時間ずつ程度はプレイしていたのにもかかわらず、全ルートクリアに3か月もかかっています。
まさか、SRPGのジャンルでここまで長く楽しませてもらえるとは思ってもみませんでした。
当初は、最初に選択する学級3つ分で3ルートかと思っていましたが、黒鷲の学級でまさかのストーリー分岐があり、全部で4ルートあることが判明しました。
ちなみに、本作のサブタイトル「風花雪月」はこの4ルートのことを示していて、金鹿の学級の5年後のシナリオ「翠風の章」、黒鷲の学級の「紅花の章」、黒鷲の分岐ルートである「銀雪の章」、青獅子の学級の「蒼月の章」から一文字ずつ取っています。
風花雪月は日本語の「花鳥風月」にあたる中国語ですが、花鳥風月とは若干ニュアンスが異なり、「美辞麗句でしかないもの、見せかけだけで中身のないもの」のような皮肉めいた意味として使うこともあるようで、もしかしたらこれは、エーデルガルトから見た「教団」のイメージなのかもしれません。
話を戻しますが、プレイ時間は、シリーズファンの私でも、 1ルートのクリアに50時間くらいかかりました。適度に散策し、フリーマップも外伝以外はほとんどやっていませんが、それでも4ルート合計で180時間弱かかっています。
本作がシリーズ初プレイとなった私の妻は、支援会話を補完する為に好感度上げに奔走していたので、1ルート目に選択した青獅子の学級をクリアするだけで100時間はかかっています。
②:ソロエンド、ペアエンド、結婚(支援S)について
ファイアーエムブレムシリーズというと、エンディング時に各キャラクターの後日談的文章が流れるのが、一つの特徴ですが、本作の場合、キャラクター一人ひとりにソロエンドとペアエンドの2パターンが用意されています。
特にペアエンドの種類が豊富で、支援会話をA以上まで進めたキャラクターの組み合わせのうち、一番支援値が高いキャラクター同士が結婚、もしくは生涯のパートナーとして余生を共に過ごします。
この後日談を見るのが本当に面白くて、想像だにしなかったキャラクター同士がくっついたりしますし、すべてのペアエンドを補完しようとしたら何度周回しても足りない程、長く遊べます。
主人公の場合は、最終決戦前のタイミングで、誰に指輪を贈るか選ぶことができ、そのキャラクターと一生を添い遂げることになります。
基本的には異性から選ぶことになりますが、一部同性キャラクターにも指輪を渡すことが可能です。指輪を渡したキャラクターとは、エンディング前に専用会話が発生し、最後にはそのキャラクターの一枚絵が表示されます。
ファイアーエムブレム風花雪月の各ルートの違いについて
本作は、一周クリアするだけでは、ほとんど世界の全容が見えない「周回前提」の作りとなっております。
それぞれルートによって語りたいテーマが設定されており、それ以外の部分については中途半端に終わってしまうことも多いので、物語の裏側が気になって、自然と2周目をやろうという気持ちにさせてくれます。
それぞれのルートのシナリオは以下のようになっております。
①:黒鷲ルート
エーデルガルトの理想と正義に賛同し、フォドラ統一を目指すシナリオです。教団を絶対悪とし、 世界を教団の支配から解き放ち、人の世を取り戻すというのを一つのテーマとしています。
昔のファイアーエムブレムでいう敵国、つまり侵略国家側に付くイメージですが、エーデルガルトの生い立ちや、歪んだように見える世界の状況を見ていると、一つの正義として支えてあげたいという気持ちにさせられます。
②:青獅子ルート
主にディミトリとエーデルガルトとの関係と、その結末について描かれるルートです。つらい過去を背負って生きてきた王子ディミトリを支えながら、正しい方向へと教え導いていきます。
乙女ゲームを意識して作られたルートで、私の妻もかなり楽しんでいました。
優しすぎる故に闇落ちしてしまう王子ディミトリ、口が悪くて性格が悪そうだが一番盤面が見えていて強い信念を持つフェリクス、強面だが底抜けに優しく同時に辛い過去を持つドゥドゥー、素朴で家庭的で一緒にいると安心するアッシュなど、魅力的なキャラが物語を彩ります。
③:金鹿ルート
黒鷲ルートや青獅子ルートでは描かれなかった、「闇に蠢く者」との戦いを始め、フォドラの歴史や教団の真実など、多くの謎が明らかになるルートです。
一番王道なルートですあり、ストーリーも一番うまく纏まっています。
④:教団ルート
黒鷲ルートの分岐ルートで、基本的には金鹿ルートと似ています。
主な異なる点は、クロンダーズ会戦がないことと、最終戦が違うマップであること、あとは唯一レアとの支援Sが発生するところでしょうか。
レア様との支援Sは狙って好感度上げていかないとかなり難しいので、支援Sを目指す場合は計画的なプレイをおすすめします。私の場合は気付いたら親睦を深める機会を逸していました・・。
私は何も考えずに、黒鷲、教団、金鹿、青獅子の順番でクリアしましたが、全ルートやった上で他の方におすすめするのであれば、青獅子、教団、黒鷲、金鹿などはいかがでしょうか?
教団ルートと金鹿ルートはかなりストーリーが似通っているので、だれないように間に黒鷲ルートを挟みつつ、やっぱり最後には上手くまとまっている金鹿ルートで締めくくりたいですね。
初めにやるルートはどれでもいいのですが、五年後の生徒たちとの再会の演出が秀逸だった、「夜明けの追討戦」マップのある青獅子、教団、金鹿のどれかを最初に持ってくると感動が大きくなります。
ファイアーエムブレム風花雪月を全ルートクリアして見えてきた良かった点
①:BGMがとにかく素晴らしい
全ルートプレイしてすべての曲を一通り聞き終えたのですが、BGMが本当に素晴らしかったです。
鷲獅子戦の5年後、グロンダーズ会戦で流れる「天と地の境界」が世間的には一番人気なのではないかと予想しています。
勿論、私の大好きな曲の一つでもありますが、他にも戦争編の前半で流れる「野望の地平」や、銀雪の章の最終マップ「花片の葬列」が個人的に気に入っています。
特に後者は「BATTLE ON」でピアノソロになる点が面白いです。本来、守るべきだった相手を討たなければならないという、主人公たちの心境を表しているかのような、物悲しい雰囲気が涙腺を刺激してきます。
「野望の地平」も「花片の葬列」も、作曲者は超名作アドベンチャーゲーム「大神」の「太陽は昇る」を作曲した近藤嶺さんなので、BGMが良いのも頷けます。
ちなみに、ファイアーエムブレム風花雪月フォドラコレクションに付属しているサウンドトラックには、ボス戦曲や最終章マップのBGMは収録されていませんでした。
②:差分が滅茶苦茶細かい
本作で一番驚いたのが、差分が非常によく作り込まれているという点です。
例えば、親友同士のキャラクター「メルセデス」と「アネット」の支援Bの会話で、二人は喧嘩してしまうのですが、そのタイミングで二人を食事に誘うと、言葉数が少なくなり、気まずい雰囲気の中、ご飯を食べることになります。
他にも外伝の達成状況やキャラクターのロスト状況などによっても会話が変わったりと、差分が非常に細かく作ってあります。
単純に作業量やテキスト量が半端じゃないですし、それをすべて声優さんに喋ってもらっているわけですから、想像するだけでも恐ろしい程の労力が掛かっています。
③:戦争を軽いものにさせないための細かな配慮
最近のファイアーエムブレムは、キャラゲーらしく、敵を撃破した際やレベルアップした時に「綺麗な花には棘があるのよ」みたいにキャラクターが喋るのですが、民兵や他学級の生徒を手にかけた時は、喋らないようになっています。
細かい部分ですが、こういう配慮が利いていないと、どうしても戦争ものとして、ノリが軽い印象になってしまうので、個人的には重要視しています。
「戦争編」まで進むと、五年間戦争を経験して生徒たちの心境も変わってきているのか、先ほどの一例の「綺麗な花には棘があるのよ」のセリフから「棘ばかり磨いて花は残っているのかしら」にセリフが変わったりします。
ファイアーエムブレム風花雪月を全ルートクリアして見えてきた悪かった点
①:支援Sイラストの一部が作画崩壊している
主人公と支援Sまでいったキャラクターは専用の一枚絵が表示されると、上の項でも紹介させていただきましたが、そのイラストのクオリティが安定していません。
一部のキャラクターに関しては作画崩壊レベルで、「誰?」ってなります。
私が1ルート目に結婚したエーデルガルトがまさにそうでした。別に下手と言うつもりはないのですが、今までの顔グラとあまりにも印象が違うと驚いてしまいます。
ゲームを締めくくる大事な1シーンなので、もう少しなんとかならなかったのでしょうか?特にエーデルカルトは本作の主役の一人ですし・・。
ちなみに作画崩壊しているのは、一部のキャラクターのみで、中には素晴らしいイラストもたくさんあります。
②:散策が苦痛になってくる
本作の新要素である修道院の散策ですが、自由度が高く、生徒たちと交流するのは楽しいのですが、同時に、かなりの時間を要するのが玉に瑕です。
スキップさせることもできるのですが、丁寧にプレイしたら、得られるものも多いので、どうも飛ばすのが勿体ない気になってしまいます・・。
1ルート目は特に何も感じなかったのですが、2周目、3周目と周回するにつれ、広い修道院を歩き回るのが徐々にしんどくなっていきました。
もし本作のシステムを次回作にも引き継ぐのであれば、もう少し何か工夫が必要なのかもしれません。
ファイアーエムブレム風花雪月の全ルートクリア後の評価と感想
①:全ルートクリア後の評価
ファイアーエムブレム風花雪月の評価を技能レベル風に表してみました(Bを平均レベルとします)。
評価 | 説明 | |
---|---|---|
シナリオ | 【A】 | ルートによって他勢力の見え方が大きく変わる点は、ifものとしても高水準 |
BGM | 【S】 | 金崎猛さん、森下弘生さん、近藤嶺さんの3人の作曲者が強すぎる・・。 |
グラフィック | 【A】 | ハード性能によるものが大きいが、シリーズとしては最高レベル |
自由度 | 【A】 | SRPGのジャンルにしては自由度がかなり高い |
ゲームバランス | 【B】 | 自由度が高い分、ゲームバランスはプレイングにかなり左右される |
キャラクター | 【S】 | 作り込みが半端ではなく、どのキャラも愛着が持てる |
②:全ルートクリア後の感想
まさかの本エントリー二回目の感想になります。
プレイ途上での感想では「めちゃくちゃ面白いです!」と評しましたが、結局最後までその気持ちが変わることなく、クリアまでいきました。
むしろ、五年後の戦争編で更に本作の評価が上がり、二周目以降がこのゲームの本領発揮だと気付いたときには、もう他のゲームが手につかなくなるほど風花雪月に夢中になってしまいました。
流石に3周目ともなると、散策がだれてきましたが、メインとなるキャラクター達が違うので、新鮮味は失わずに楽しくプレイできました。
この点については、2周目以降スカウトを縛っていたので、他学級の生徒をほとんど使用していなかったことも大きいです。
別に好んで他学級の生徒を自分の手にかけたかったわけではないのですが、「どんな魅力的なキャラクターであろうと、戦争の無常さの前では儚く命を散らしてしまう」という、戦争の凄惨さを描きたかった開発者側の意図を感じたことが、スカウトしなかった理由の一つにあります。
その象徴的なマップが、血の同窓会とも言うべき「グロンダーズ会戦」です。
BGMの完成度の高さや戦闘開始前にムービーを挟む気合の入れようから、開発者が一番やりたかったのがこの三つ巴の戦いだったのだと思われます。
心が抉られる戦いではありましたが、このマップだけでもファイアーエムブレム風花雪月を買って良かったと思わせる素晴らしい一戦でした。
さて、全ルートが終わり、やっと一区切りがついたと思ったのですが、まだまだこのゲーム、長く遊ばせてくれそうです。
というのも、どうやら結構ボリュームのあるDLCが近々配信されるとのこと。
ファイアーエムブレム風花雪月のDLC配信情報
ファイアーエムブレム風花雪月では、全4回のDLCが予定されており、現時点で二つ目のDLCが配信されています。
本項では、配信済みのDLCの内容と、今後配信される予定のDLCの内容について紹介させていただきます。
①:第1回配信(済)
- 無料コンテンツ:コスチュームの追加
②:第2回配信(済)
- 無料コンテンツ:難易度「ルナティック」追加、エクストラで「女神の像イベント」が何度でも見返せるように
- 有料コンテンツ:追加フリーマップ5点、追加BGM一点、追加コスチューム・アクセサリなど
③:第3回配信(済)
- 無料コンテンツ:新規プレイヤブルキャラクターの追加(イエリッツァ)、支援会話の追加、修道院にいる時の衣装で出撃が可能に、セーブスロットが5個から25個に増加
- 有料コンテンツ:新規プレイヤブルキャラクターの追加(アンナ)、修道院の新施設追加、「メイド」と「バトラー」の衣装と騎士団、「サウナ」や「犬猫との遊び」のアクティビティー追加、外伝やクエストの追加
④:第4回配信(予定)
- 有料コンテンツ:新規ストーリー「アビスモード」の追加、新規兵種、騎士団、クエスト外伝等の追加
いかがでしょうか?
第3回と第4回の配信日はまだ未定で、詳しい内容も明らかになっていませんが、黒鷲ルートで仲間になりそうでならなかった「イエリッツァ先生」(紅花の章のみ)と、前作でも戦闘に参加していたシリーズ皆勤キャラの「アンナ」が仲間になる他、まさかのサイドストーリー「アビスモード」が追加されるとのこと。
ファイアーエムブレム風花雪月をプレイした人におすすめの他のゲームを紹介
①:ベルウィックサーガ
ファイアーエムブレム風花雪月をプレイした人の中で、もう少し戦略性の高い手強いシミュレーションに挑戦してみたいと思った人は、「 ベルウィックサーガ 」はいかがでしょうか?
本作はFEシリーズの生みの親である加賀昭三さんが関わっているタイトルで、「ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記」の続編にあたる作品です。ファイアーエムブレムシリーズとシステムが酷似していた前作と違い、本作は同時ターン制やヘクスマップが採用されており、だいぶ毛色が異なります。
とにかく難易度が高いことで知られるタイトルで、私が今までプレイしてきたSRPGの中でも、群を抜いて難しかったです。
PS2のゲームソフトですが、グラフィックはSFC並で、評価できたものではありませんが、BGMはかなり秀逸で、特に城砦防衛マップ他で流れる 「戦雲」は神曲です。
多くのプレイヤーが投げ出してしまう程の難易度なので、とても万人に進められるようなタイトルではないのですが、我こそはというSRPG熟練者は是非チャレンジしてみてほしいです!
②:三国志戦記2
ファイアーエムブレムシリーズ風花雪月は「幻の三国志戦記3」だと個人的に思っております。
風花雪月で採用されている「計略」のシステムが本作では、「戦法」にあたります。
風花雪月と違い、1ユニットが数千から数万の大軍なので、戦法が主なダメージソースとなっており、各武将が持つ戦法をうまく組み合わせて連鎖させることで敵の軍を殲滅する爽快感が本作一番の魅力といえるでしょう。
10連鎖以上の大連鎖を繰り出すと、それこそ孫尚香の「単騎駆け」で99999人撃破とかも可能です。気持ちよすぎて脳汁がドバドバでてきます。
風花雪月をプレイしていて、うまく計略を使って難局を突破できた時や、たくさんの敵を巻き込めた時の爽快感が楽しかった人は、もしかしたらかなりハマるかもしれません。
③:戦場のヴァルキュリア
SRPG好きの人であれば是非やってほしいタイトルとして、「戦場のヴァルキュリア」も紹介しておきます。
本作は水彩画のような独特のタッチのゲームグラフィックに、アクションゲームの要素を取り入れたSRPGという一風変わったタイトルで、その独自性が評価され、シリーズ化するほど人気を博しています。
シリーズの中でも個人的に一番好きなのが初代「戦場のヴァルキュリア」です。新規IPとして発売されたのにもかかわらず、十分な完成度を備えており、いかにもセガらしいマニアックな作りとなっています。
一時期は「PS3のSRPGの中でも最高傑作」と評されるほど、盛り上がったタイトルでもあります。
ちなみに本作は、ダウンロード専売で、Switchでも発売されています。面白いゲームですので、SRPG好きの方は是非やってみてください。
戦場のヴァルキュリア リマスター(新価格版)/PS4/PLJM16113/B 12才以上対象
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます!
今までのFE作品の中では、聖戦の系譜、トラキア776、烈火の剣、暁の女神、エコーズが個人的には5本指に入る大好きな作品でしたが、今作「風花雪月」は、五本指どころではなく、歴代のシリーズの中でも一番好きな作品となりました。
1ルートクリアした時点で、「え?これ他のルートだとどうなるの!?」と気になってしまい、すんなりと2周目に突入したのですが、2周目からこそがこのゲームの本領発揮でした。
1周目で手塩にかけて育てた生徒たちが今度は敵将として立ちはだかり、あっけなく命を散らしていきます。中には1周目で結婚したキャラクターまで・・。本当にどいつもこいつも良い奴ばかりで、どんな気持ちで戦争に参加していて、どんな夢を持っていて・・、色々知っているからこそ、その生徒を討たなければならない苦しさに心を掻き乱されました。
「ニーアシリーズ」の2周目以降とか「undertale」の某ルートで感じるような辛さに近いものがあります。
手強いシミュレーションを楽しもうと思って買った本作ですが、まさかここまで心にダメージを負うことになるとは・・。
感想のところでお話しした内容と被りますが、本作には、スカウト機能があるので、極力生徒を手にかけないプレイングもできるのですが、各々の内情を知っているだけに、逆に2周目以降はスカウトを縛りました。
スカウトするということは、祖国を裏切ったり、出奔させるということになるわけですから、それはそれで本人達にとっては辛い選択になります。敵国が明らかな悪なら、救ってやりたい気持ちにもなるのですが、皆、自分なりの正義や信念を持って戦っていますからね。
それに一部キャラクターはスカウト自体できませんし、どうやっても全員を救うことはできません。この点については戦争というものの非情さや凄惨さがしっかり描かれていると思います。
決して勧善懲悪ではなく、選んだ陣営によって、敵組織の見え方が大きく変わるストーリーはifものとしての完成度も高いです。
誰もが過ちを犯し、自分なりの正義を主張し、時に周りを巻き込んで、大きな悲劇を生んでしまう。でも、そういう時代だからこそ生まれるドラマもたくさんあって、そういう描写を支援会話システムをうまく活用して語っていく手法は流石です。
本作は、散策パートをはじめ、新要素がたくさん追加されたので、まだまだ調整不足な部分もありますが、今までのシリーズの良かった点はしっかり活かされており、「新しいファイアーエムブレム」としては大成功といえるだけの完成度に仕上っています。
繰り返しになりますが、本作がただのキャラゲーだと思って嫌厭している方や、買ったプレイしてみたものの序盤のノリが合わなくてやめてしまった方がいるでのしたら、本当に勿体ないです。
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