どうも、しーぷです!
今回は、一口馬主クラブの一つである「グリーンファーム愛馬会」について、一口馬主経験者の私が、クラブの評判やメリットデメリットについて、熱く語らせていただきます!
グリーンファーム愛馬会に興味のある方や、入会を検討している方は、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
以下、目次になります。
Contents
グリーンファーム愛馬会とは?
まず、グリーンファーム愛馬会の概要について、本項では説明していきます!
そもそも、どういうクラブなのか知りたい方は、ぜひ一読下さい!
①:社台ファームと那須野牧場が母体のクラブ
グリーンファーム愛馬会は、国内最大手社台グループの生産馬を中心とした牧場系クラブで、主に社台ファームの馬を提供しています。
代表の河野二郎氏は、「ナスノ」の冠名で知られる那須野牧場を運営する「恵比寿興業」の社長です。
そのため、那須野牧場の生産馬も毎年多くラインナップに挙がります。
また、グリーンファーム愛馬会の緑地に黒三本輪の勝負服は、祖父の河野一郎と交流のあった永田雅一(大映社長として「羅生門」等を製作、プロ野球パリーグの初代総裁でもある)が馬主だった時の勝負服でもあります。
募集口数は中央馬200口、地方馬50口となっています。
②:毎年20頭前後の馬を募集に出している
グリーンファームでは毎年20頭前後の馬を募集に出しています。
ここでは一例として、2017年産の募集馬ラインナップを見てみましょう。
募集馬 | 生産者 |
---|---|
ルーラーシップ産駒 | 社台ファーム |
ストロングリターン産駒 | 社台ファーム |
ヴィクトワールピサ産駒 | 社台ファーム |
クロフネ産駒 | 社台ファーム |
スクリーンヒーロー産駒 | 社台ファーム |
タートルボウル産駒 | 社台ファーム |
キズナ産駒 | 那須野牧場 |
スウェプトオーヴァーボード産駒 | 那須野牧場 |
ケイムホーム産駒 | 那須野牧場 |
エスポワールシチー産駒 | 那須野牧場 |
トーセンホマレボシ産駒 | ノーザンファーム |
キンシャサノキセキ産駒 | ノーザンファーム |
リアルインパクト産駒 | ノーザンファーム |
エピファネイア産駒 | 白老ファーム |
ロードカナロア産駒 | 白老ファーム |
オルフェーブル産駒 | ハシモトファーム |
エピファネイア産駒 | 前田ファーム |
いかがでしょうか?
社台ファームを中心として、那須野牧場、ノーザンファームが続いています。
種牡馬もロードカナロアやオルフェーブルといった一流どころから、リアルインパクト、キズナ、エピファネイアなどの期待の新星まで、幅広く取り揃えている印象です。
グリーンファーム愛馬会の入会の流れについて解説!
グリーンファーム愛馬会では、電話でのみ新規入会を受付けています。申込にあたり、まずはグリーンファーム愛馬会の公式ホームページより、資料を請求しましょう。
また、電話番号については、03-3560-7471(※日曜火曜祝日は休み)となっています。
入会の流れは、以下のようになります。
- 資料請求をすると、無料でDVD付きのカタログと会報、入会の案内などが送付されるので、規約を確認の上、出資したい馬を選びます。
- グリーンファーム愛馬会に電話し、案内に従いながら、名前・出資希望馬・口数・支払方法等を伝えます。
- クラブから初回分の請求書・入会申込書・出資契約書・預金口座振替依頼書が届くので、2週間以内に請求書の代金を振り込みを済ませ、入会申込書・出資契約書・預金口座振替依頼書・本人確認資料(運転免許証等)に必要事項を記載して、クラブに返送してください。
- 本人確認が完了したら、クラブより簡易書留郵便で競走用馬出資契約書のお客様控えが届きます!
- 楽しいクラブライフのスタートです!
いかがでしょうか?
申込自体も簡単ですし、資料請求時にDVDまで付いてくるのは太っ腹ですよね!
グリーンファーム愛馬会の入会金は?かかる費用は?
本項では、グリーンファーム愛馬会入会にあたり実際にかかる費用はどのくらいになるのか、計算していきたいと思います。
計算の元になる数値は以下のようになります。
- 入会金:19,800円
- 月会費:3,300円
- 募集口数:200口
- 平均募集金額: 1,600万円
- 一口当たりの出資金:8万円
- 一口当たりの保険料: 2,400円
- 一口当たりの維持費(月額): 2,500円
仮にグリーンファーム愛馬会に初めて入会し、クラブの平均募集金額ちょうどの値段の馬を一頭出資した場合で計算してみましょう。
5年間走り続け、6歳の12月に引退したとすると、以下の費用がかかります。
名目 | 費用 |
---|---|
入会金 | 19,800円 |
月会費 | 198,000円(3,300円×60ヵ月分) |
競走馬出資金 | 80,000円 |
保険料 | 12,000円(2,400円×5年間) |
維持費 | 150,000円(2,500円×60ヵ月分) |
合計 | 459,800円 |
いかがでしょうか?
50万弱の出費と考えると、躊躇してしまいそうですが、あくまで生涯でかかる費用の試算の一例です。実際に6歳12か月まで現役で走り続ける馬のほうが少ないです。
ちなみに年毎の費用の内訳は、初年度が171,800円、二年目以降は72,000円となっております。
グリーンファーム愛馬会に入会するメリットについて説明!
グリーンファーム愛馬会に入会するにあたり、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
本項では、クラブの良い点について具体的に解説していきます。
①:クラブ成績は軒並み平均以上
グリーンファーム愛馬会の良い点として挙げられるのは、デビュー率、勝ち上がり率、一頭当たりの平均賞金などのクラブ成績が全体的に中の上ぐらいに収まっているということです。
特にデビュー率は全クラブで見ても五本指に入る程高いです。しかも、その五本指の中には募集頭数が少なく母数の小さいクラブも混じっていますので、実質トップクラスというのは間違いないでしょう。
デビュー率が高いということは、それだけ健康的な馬を仕入れられているということになりますし、管理の質も高いと言えます。
②:募集金額が安く回収率は高い
グリーンファーム愛馬会は平均募集金額が1700万程度であり、手頃な価格帯の馬が多く並んでいます。
200口のクラブで競走馬出資金が10万を切るのは、馬主側からすると、かなり助かります。
また、募集金額が安いからといって全く走らないわけでもなく、むしろ前述の通りクラブ成績は平均以上を維持しています。
実際、平均募集金額より平均獲得賞金のほうが高くなっており、回収率は100%を超えています。維持費や月会費を考えなければ、少なくとも自身の馬代金はきっちり稼いでくるということになります。
グリーンファーム愛馬会のデメリットについて解説!
ここでは、グリーンファーム愛馬会に入会するうえで、注意しておいた方が良い点を挙げていきます。
どれも重要な点ばかりなので、ぜひ目を通して頂ければ幸いです。
①:募集馬が他のクラブに比べて少ない
グリーンファーム愛馬会の毎年の募集頭数は20頭前後となっています。募集頭数の多いところでは80頭を超えるクラブがあることも考えると、かなり少ないです。
募集頭数が少ないということは、単純に出資馬の選択肢が少ないと言い換えることができます。
特定の種牡馬や特定の毛色など、出資するにあたりなにかこだわりがある方は、そもそも自分の条件に合致する馬がラインナップに並ばないリスクが高くなりますので、クラブの過去の募集馬まで遡って仕入れの傾向を見ておいたほうがいいでしょう。
②:月会費が高い
グリーンファーム愛馬会の月会費は3,300円となっています。3,300円に設定しているクラブは多いですが、同時に最高額でもあります。
上記で、実際に掛かる費用が5年間で459,800円と試算しました。この合計費用の中で、気になるのがやはり月会費の割合です。
合計金額の459,800円のうち198,000円、実に、43%以上を月会費が占めている計算になります。
もちろん、この割合は複数頭出資することで小さくなりますが、それでも高額だと言えます。
③:サービス面にやや難がある
他のクラブで見られるような基本的なサービスは、グリーンファーム愛馬会でも実施しています。しかし、例えば、キャロットクラブのようにサービスに定評のあるクラブと比較してしまうと、どうしても見劣りします。
以下、グリーファームのサービスの一部紹介しておきます。
- 口取り式の参加
- 入会記念品プレゼント
- 愛馬優勝記念写真プレゼント
- オリジナルカレンダープレゼント
- 愛馬へのネーミング
- 月刊会報 「グリーンファーム愛馬会だより」の送付
例えば、グリーンファーム愛馬会でも月刊誌を発行しているのですが、表紙はカラーですが、中はモノクロでページ数も少ないです。
対して、キャロットクラブの月刊誌はフルカラーで紙質も良くボリュームも凄いです。
あくまで一例ですし、月刊誌の優劣などを気にする人は少ないかもしれませんが、同じ月会費を払っていて、サービスの差を感じてしまう点を考慮して、本項に記載しました。
グリーンファーム愛馬会を利用すべき人はどんな人か語る!
さて、ではグリーンファーム愛馬会を利用すべき人は、どのような人なのでしょうか。
以下、該当する方をピックアップして紹介するので、入会を考えている方は、ぜひ参考にして下さい!
①:早期引退リスクをできる限り回避したい方
メリットのところでもお話した通り、グリーンファーム愛馬会はトップクラスのデビュー率を誇るクラブです。
一口馬主をしていて一番のリスクは、怪我や病気等でデビューすることもなく引退してしまうことです。保険もあるとはいえ、出資金やそれまでに掛かった維持費はほとんど戻ってきません。
デビュー率の高さは出資リスクを低減させる大事な要素と言えます。
②:社台ファーム、那須野牧場に思い入れのある方
グリーンファーム愛馬会の特徴はなんといっても、社台ファームと那須野牧場を中心に募集しているクラブであるということです。
特に那須野牧場の馬が複数頭並ぶクラブはここしかありません。
那須野牧場といえば回収率2000%の超馬主孝行馬「ゴールドマウンテン」を始め、複数頭重賞ウィナーを輩出している牧場です。
グリーンファーム愛馬会以外でおすすめの一口馬主クラブは?
グリーンファーム愛馬会以外で、おすすめ一口馬主クラブを探している方に向けて、本項では実際に私が利用したクラブを紹介します!
興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください!
1:DMMバヌーシー
低リスクで始められるクラブはいくつかありますが、中でもグリーンファームと大きく特徴が異なる「DMMバヌーシー」を紹介しておきましょう。
DMMバヌーシーは募集口数が2000口、入会金0円、月会費が825円~と、かなり手軽に始めることができるのが特徴のクラブです。
DMMバヌーシーの場合は母体となる牧場がない完全バイヤー系クラブになりますので、価格は割高ですが、ラインナップが面白いです。
クラブの方針上、とにかく重賞で活躍する馬を輩出することにこだわっているので、ガンガン良血馬を競り落としており、実際、その甲斐あってか、同クラブ所属の「ラヴズオンリーユー」がG1を勝利しています。
より詳細な情報は、以下のDMMバヌーシーの記事にまとめているため、合わせて参考にして下さい!
2:サンデーサラブレッドクラブ
グリーンファーム愛馬会と同じく社台系のクラブであるサンデーサラブレッドクラブは、ノーザンファームの良血馬達が揃う強豪クラブです。
クラブの総獲得賞金も、常に1~2位を争っており、募集頭数が多く、勝ち上がり率も圧倒的です。純粋に勝ちに拘るのならサンデーサラブレッドクラブの馬に出資するのが一難手っ取り早いと言えるでしょう。
ただ、40口クラブということもあって、出資するに当たって掛かってくる費用は非常に大きく、リスクも高いクラブとなっています。
ジェンティルドンナ、オルフェーブル、ブエナビスタ、ヴァーミリオンなど競馬ファンなら誰もが知っている名馬たちが実際にこのクラブから誕生しています。
サンデーサラブレットクラブの詳細については、以下の個別記事も合わせて参考にして下さい!
3:キャロットクラブ
キャロットクラブは上述したサンデーサラブレッドクラブと同じく、社台系のクラブで、主にノーザンファーム生産馬を中心としたラインナップとなっています。
ここ最近はサンデーサラブレッドクラブに肩を並べるほど成長してきていますが、募集口数は400口ということで出資の敷居は低くなっています。
サンデーサラブレッドクラブ、キャロットクラブ、そして同じく急成長中のシルクホースクラブと、上位を席捲しているクラブはどれもノーザンファームを母体としたクラブであり、いかにノーザンファーム生産馬の質が良いかが窺えます。
勝ちに拘りたいけど、サンデーサラブレッドクラブは費用的に手が出ない・・、という方にはキャロットクラブがおすすめです!
キャロットクラブのより詳しい情報については、以下の個別エントリーも合わせてチェックしてみて下さい!
4:ノルマンディーオーナーズクラブ
ノルマンディーオーナーズクラブは、オカダスタッドを母体とした牧場系のクラブで、グリーンファーム愛馬会と同じく低リスク高パフォーマンス型のクラブです。
平均募集金額に対して平均獲得賞金が大きく上回っており、全クラブの中でも回収率トップとなっております。
募集口数は40口、400口の2種類の他、地方馬は100口、また、3頭を1チームとして、そのチームに対して出資を行う「スターズファンド」という企画では10000口と、幅広い募集形式で出資を募っています。
人それぞれ出資スタイルは違うと思いますし、その時々のお財布事情で40口馬にしたり、400口馬にしたりと選べるのが良い点です。
また入会金11,000円、月会費も1,100円と、一般的なクラブより安価な点が特徴です。
ただ、グリーンファーム愛馬会と比較すると、勝ち上がり率ではグリーンファーム愛馬会のほうに軍配が上がります。
コストパフォーマンスに特化していて月会費も安いノルマンディーオーナーズクラブにするか、それよりはもう少し勝ち上がり率の高いグリーンファームを選ぶかは難しいところです。
更に詳しいノルマンディーオーナーズクラブの情報については、以下の記事も合わせてお読みください!
まとめ
いかがでしたか?
社台系かつ牧場型のクラブの中で、社台ファームをメインにしているクラブは、社台サラブレッドクラブとグリーンファーム愛馬会の二つだけです。
社台サラブレッドクラブは40口で手を出しにくいことも考えると、社台ファーム生産馬に出資したいという方には手頃なクラブと言えます。
また、那須野牧場がこのクラブの強みの一つなのは間違いありません。那須野牧場の生産馬の行先は、一口クラブの中ではほぼグリーンファーム愛馬会となっています。
これらの強みを生かしつつ、どのように他のクラブと差別化していくが今後の課題になりそうです。
個人的にはコーナスフロリダやサムライドライブといったグリーンファーム愛馬会の地方所属馬が大活躍していることも考えて、地方馬募集に更に力を入れていくと面白い気がします!
他、お馬さん関連のエントリーはこちらです!