今回は人体にまつわる雑学80選を紹介します!
人体にはまだまだ解明されていないことが多く、ほんの数パーセントしかわかっていないとも言われています。
そんな我々の人体の謎に迫る雑学の数々えお、ぜひ最後までお楽しみください♪
以下、目次となります。
人体の雑学まとめ|初級編
1:人間の歯は鉄よりも固い
物質の硬さを10段階で数値化する「モース硬度」というものがあり、鉄の硬さが「4」であるのに対し、人間の歯は「7」の硬度をもっています。
骨全体の硬度が「4~5」の硬度をもっているため、鉄と同等以上の硬さは持ち合わせているといえます。
2:チョコレートの食べ過ぎで鼻血がでる可能性はある
チョコレートにはカフェインが含まれており、血流を促し一種の興奮状態を引き起こします。
毛細血管は細くデリケートで、鼻の内側はとくに粘膜も薄いため、大量に血液が流れ込むだけでも血管が切れて鼻血が出る可能性があります。
3:肺の総面積はテニスコート一面分
肺は薄い膜でできた風船のような房状の「肺胞」が集まってできており、その肺胞の数は約3億にものぼります。
その表面積を合計すると、11m×24m=264㎡のテニスコートの広さに匹敵します。
4:指によって爪が伸びる速度が違う
爪が伸びる速度は人差し指、中指、薬指、親指、小指の順に速さの違いがあります。
この順番は指の動かす頻度と比例しているといわれ、利き手と逆の手でさらに速度に差はあるそうです。
5:1日にまばたきをする回数は約2万回
人はまばたきをすることで眼球の表面を潤して乾燥などの刺激から守っていますが、そのまばたきのペースは通常で1分間に20~30回ほどです。
一日の活動時間に換算すると20,000回以上まばたきしていることになりますが、スマホやパソコンの操作中、画面を凝視している間は4分の1程度に回数は減ってしまうといわれています。
6:おしっこのあと体が震える現象には名前がある
おしっこをした後に体が震える現象を「シバリング」と呼びます。
これは体温が下がったときや、ウイルスへの防御機能が反応したときに起こる現象で、筋肉を収縮させて小刻みに体を震わせることで熱を生み出し、体温を上げようとしています。
7:人間とチンパンジーの毛深さは変わらない。
一見チンパンジーの方が毛深そうに思えますが、人間もチンパンジーも体毛は約500万本生えており、本数でいうと変わりはありません。
ただ、人間の体毛の方が色が薄く細いため、見た目の印象では体毛が目立たず、薄く見えています。
8:お腹が満たされると耳は遠くなる
人間が満腹を感じる「満腹中枢」は睡眠のリズムを生み出す「睡眠中枢」の近くにあり、満腹になり満腹中枢が刺激されると、近くにある睡眠中枢も連鎖的に刺激され、眠気が増し耳が遠くなります。
また、食欲が満たされると脳はリラックス状態になり、周囲への集中力が低下することも影響するといわれています。
9:血管の長さは地球2.5周分もある
人間の体の中にあるすべての血管をつなぎ合わせると、およそ10万キロメートルという長さになるといわれており、これは地球を2.5周する長さに匹敵します。
体の中にはそれだけ多くの毛細血管が隅々まで張り巡らされており、健康状態が維持されているのです。
10:一人のDNAを1本につなげると、太陽系を往復できる程長い
一つの細胞の中にあるDNAをつなぎあわせると1.7mになるといわれています。
そして、人間の体は約60兆個もの細胞で出来ているので、単純計算で全長は1044億kmという長さになります。
太陽と地球の距離は約1.5億kmあり、太陽系の端から端までが59億kmなので、人ひとりのDNAで太陽系を8往復はできます。
11:健康サンダルは履きすぎると不健康になる
健康サンダルには、足ツボを刺激する突起がついており、リラクゼーション効果があることに間違いはありませんが、足の裏の皮膚はとても敏感で、履き続けることで「足底角化症」という足の病気になってしまうリスクがあります。
角化症とは、皮膚が厚くなり硬くなってしまう症状で、皮膚が白っぽい色になるのが特徴です。
放っておくと乾燥が進み、ひび割れる原因になることもあります。
12:鼻呼吸は片側からしか息を吸えない
鼻呼吸は哺乳類にのみ与えられた呼吸法ですが、実は片方の穴からしか息を吸っていません。
これは無意識の状態での呼吸時に限りますが、鼻は奥にある骨が片方ずつ交互に閉まり、片方の穴からしか空気を送り込めない仕組みになっています。
この働きは自律神経によってコントロールされており、2時間に1回の間隔で左右が入れ替わります。
13:口呼吸は人間にしかできない
すべての哺乳類の中で、口呼吸ができるのは人間のみです。
人間以外の哺乳類は、食べ物が通る食道と、空気を肺へと送る器官が完全に分けられているため、呼吸は鼻からしかできず、食べ物は口からしか摂ることができません。
犬や猫が舌を出してハァハァしているのは「浅速(せんそく)呼吸」という体温調節のための行動で、動物ののどの奥にはフタのようなものがあり、呼吸ができる仕組みにはなっていないないそうです。
14:暗い所で本を読んでも視力は落ちない
人間の目は暗い所では瞳孔が開き、明かりを取り込もうとしますが、近くのものを見る時には瞳孔は閉じていきます。
この相反する働きによって、眼球の周りの筋肉は疲労し、目のかすみや痛みを引き起こします。
しかしこれは一時的なもので、ある程度時間がたつと回復し元の状態へと戻っていきます。
よって、暗い所で読書をすると一時的に眼球を疲労させてしまいますが、視力の低下にはつながりません。
15:かき氷で頭がキーンとする現象を「アイスクリーム頭痛」という
人間の口内には様々な神経が集中しており、冷たいものを口にすると上顎にある「三叉神経」から脳へと冷たさが伝達されます。
しかし、急激に冷たいものを食べたとき、脳は「冷たさ」を「痛み」として認識してしまいます。
そして、その痛みがどこからきたものなのか判断ができず、「頭痛ということにしよう」と処理した結果、こめかみから前頭部にかけて頭痛を引き起こしてしまいます。
16:骨は血が固まって作られている
折れた骨が再生するとき、骨同士が再生してくっつく訳ではなく、損傷部に広がった血液が固まって骨となります。
骨の中にも血管は通っており、骨折をすると出血します。そして、切り傷と同じように血が固まって出血を止めた後、折れた骨の間に広がって接着剤の役割をします。
そこからさらに時間が経つと、血の塊の中に毛細血管が侵入し、骨となる組織が形成されていきます。
17:時計が一瞬止まって見える現象を「クロノスタシス」と呼ぶ
アナログ時計をふと見たときに、一瞬秒針が止まり一秒が極端に長く感じる現象を「クロノスタシス」といいます。
目は一点を見ているときにも小刻みに左から右へと絶えず動いており、この動きによって時間の認識がわずかに伸びるとされています。
その結果、脳は実際より長い間時計を見ていたと認識し、秒針が1秒間以上止まっているような錯覚が起こります。
18:風邪薬を飲んでも風邪は治らない
風邪薬は、炎症を抑えて症状を軽くする効果はありますが、風邪のウイルスそのものを死滅させる効果はありません。
現代医学では風邪ウイルスを死滅させる特効薬は未だに存在せず、風邪が治っているのは体に備わる免疫力による効果です。
19:水を飲みすぎると中毒になる
人は過剰に水を摂りすぎてしまうと「水中毒」になってしまい、いくら飲んでものどの渇きがおさまらなくなる病気になります。
水を摂りすぎると血液中のナトリウムが欠乏してしまい、疲労や頭痛、吐き気、けいれんなどを引き起こし、最悪の場合死に至ります。
20:人間の不眠記録は11日間
世界最長の不眠記録は、アメリカの高校生が達成した264時間(11日間)で、ギネスに認定されています。
挑戦の最中には心身に数々の不調が出ていたそうで、最初の2日は眠気と倦怠感、4日目には誇大妄想、6日目には幻覚、9日目には視力低下や被害妄想、最終日には記憶障害などが見られたそうです。しかし、挑戦終了後には15時間の睡眠を取り、普段の体調に戻ることができたそうです。
人体の雑学まとめ|中級編
1:朝よりも夜の方が身長は1cm高い
歩いたり座ったり、活動している日中は、全身の骨の間にある軟骨は重力で圧迫されて縮んでいます。
そして、夜になり横になると、軟骨は重力から解放されるので、再び朝に向けて背が伸びています。
2:人間は1日1リットルの唾液を出している
人は口内の環境を整えるために唾液を分泌しています。
その量には個人差ががあり、年齢や性別、季節など様々な体のコンディションに影響されますが、一日に1~1.5リットルの唾液を分泌するといわれています。
3:「辛さ」は味覚ではない
我々の舌が判断できる味覚は、「甘味」「苦味」「酸味」「塩味」の4つに「旨味」を加えた5つです。
実は「辛味」を認識しているのは味覚ではなく痛覚です。
4:味を感じる舌の器官「味蕾」は、10日の周期で新しくなる。
舌にあり、味を感じる器官である「味蕾(みらい)」は他の細胞と比べると圧倒的に新陳代謝が早く、約10日という短いスパンで細胞が新しいものに変わることで知られています。
舌にある味蕾の数は約1万存在し、成人になるにつれて7500個ほどに減っていくそうです。
5:耳と鼻は一生成長する
人間は20代には成長期が終わり、体の成長は止まってしまいます。
しかし、鼻や耳にある軟骨は他の骨や筋肉と違い、歳を重ねても成長し続けます。
6:人間の脳はスーパーコンピューターを超える
人間の脳がコンピューターだとしたら、1秒間あたり3800兆回もの演算が行われているといわれます。
これは、スーパーコンピュータ「京」の演算能力と比べると、500倍以上の能力なのだそうです。
7:人間の脂肪細胞の寿命は約10年である
人間の体を構成する細胞は、数年で新しくなるものから生まれてから一生変わらないものまで様々です。
その中でも、脂肪を取り込む「脂肪細胞」は10年という細胞寿命の長さで、一度太ると減らすのは難しいといわれています。
8:言葉が出そうで出ない現象には名前がある
この現象は心理学用語で「舌先(したさき)現象」と呼ばれ、英語では「Tip of the tongue phenomenon」と直訳されることから、主に「TOT現象」と呼ばれています。
TOT現象の発生原因としては、記憶を思い出す力が十分でない場合などといわれますが、ほとんど解明されていません。
9:眠たいときに目をこするのは目を潤すためである
目は常に潤いを保つことで乾燥から目を守っていますが、眠気が起こると脳からの指令は鈍くなってしまい、涙の分泌量が少なくなります。
そのため、無意識のうちに目をこすって涙の分泌を促しているのだそうです。
10:利き手は脳の発達具合で決まる
左脳は右半身、右脳は左半身の運動に関わっています。
そのため、右利きの人は左脳の方が発達しており、左利きの人は右脳が発達しているといえます。
11:人の心臓には血を9m飛ばすほどのポンプ力がある
心臓はいわばエンジンにあたる部位で、体の隅々まで血液を行きわたらせています。
そんな心臓は、ほとんどが心筋という筋肉でできており、そのポンプの力は血液を9mも飛ばせるほどだといわれています。
12:髪には寿命がある
髪の毛が伸びる速度は月に1~3cmほどで、長くても6年程度で寿命がくるといわれています。
そのため、髪を伸ばせる限界は一般的には3cm×12か月×6年=216cmほどだといえます。
13:1万人の1人の確率で、内臓の位置が反対の人がいる
心臓や盲腸などが、本来とは反対側の場所にあるという「内臓逆位」という症例があります。
その確率は1万人に1人という奇病で、遺伝子異常などの原因が考えられるそうです。
14:「むくみ」を放っておくと太る
足のむくみに悩まれている女性は多いですが、血液の循環が悪い部位には余分な水分がとどまり「むくみ」を引き起こします。
さらに、むくみを放っておくと「セルライト」という脂肪に変わってしまいます。
エアコンによる冷えや、水分の過剰摂取も原因となるため、夏場はとくに注意が必要です。
15:赤ちゃんは大人よりも骨が多い
我々の体を支える骨は生まれつき体に備わっており、赤ちゃんの骨の数は300本以上だといわれています。
しかし、大人になるにつれ骨の数は減っていき、最終的に約206本まで減っていきます。
16:デジャブと逆の現象がある
一度も体験してないはずなのに「前にも同じような状況を体験した気がする」と感じるのが「デジャヴ(既視感)」という現象です。
それとは逆に、「何度も経験しているのに、初めてかのような感覚になる」という「ジャメヴ(未視感)」という現象も存在します。
ジャメヴは記憶喪失の一種や、精神疾患とされる研究がありますが、健常者にも症状がでることがあり、疾患とひとくくりには言えないようです。
17:たんこぶの中には血液やリンパがつまっている
体を強くぶつけた場合、皮下組織が傷ついて内出血を起こすことで痣(あざ)ができます。
しかし、頭に関しては皮膚の下にはすぐ頭蓋骨があり、毛細血管が多く集中しているため、皮膚の下が傷ついたときの出血量が多く、血液の逃げ場がなくなり「たんこぶ」ができます。
そのためたんこぶのなかには血液とリンパ液が詰まっているといえます。
18:「別腹」は存在する
食欲は胃袋のキャパシティではなく、脳の指令によって制御されています。
人は好物を前にすると「オレキシン」というホルモンを分泌し、それによって胃袋の活動が促進され、結果的に胃袋にスペースが生まれ「別腹」となります。
19:「メタボ」とは「代謝」という意味をさす
「メタボ」ときくと、まっさきに肥満体型や脂肪というイメージがわきますが、「メタボリック」には代謝という意味があります。
年齢を重ねるごとに体の代謝能力は下がり、結果的に肥満を引き起こすという意味で「メタボリックシンドローム(代謝症候群)」と名づけられています。
20:「ものもらい」の名前の由来は「やさしさ」だった
人からばい菌をもらって伝染することから「ものもらい」という名称だと思われがちですが、そうではありません。
実は「ものもらい」という呼び名は「他人から食べ物をもらうことで病気が治る」と信じられてきたことから付いた呼び名なのだそうです。
実際には人から食べ物をもらっても治るものではありませんが、人から伝染する病気でもないそうです。
人体の雑学まとめ|上級編
1:鼻がかぎ分けられる香りは1兆を超える
アメリカのロックフェラー大学によると、26名の被験者を対象に行った実験の結果、人の嗅覚では最低でも1兆種類の匂いを嗅ぎ分けられるという結論に至りました。
この研究結果は128種類のにおい分子を何パターンにも組み合わせて行ったものであり、研究責任者であったアンドレアス・ケラー氏は、現実世界では数え切れない方法でさらに多くのにおいが混ぜ合わさっていることを考えると、1兆種類という数字でも人間の嗅ぎ分けられるにおいの数としては間違いなく少ないと述べたそうです。
2:舌で個人を特定できる
舌には舌紋(ぜつもん)と呼ばれる指紋のような模様があります。
指紋と同じように人によって形が異なるため、個人を特定することができます。
3:心拍数は聴いている音楽によって変わる
心臓の心拍数は、聴覚を通して入ってくるテンポに合わせようとする「同調」と呼ばれる性質を持っています。
耳に入ってきたテンポが安静状態での心拍数に近いとき、同調が起こり、人は癒しを感じます。
そのため、ヒーリングミュージックと言われる音楽のテンポは、60~70BPMのテンポのものが多いそうです。
4:まつ毛にはダニが住んでいる
顔には常にダニがいるというのは有名な話ですが、同様にまつ毛にも肉眼では見えないサイズのダニが生息しています。
清潔度によってもダニの数は異なりますが、多い人では400万匹近くいるということが実験から明らかになっています。
5:青い瞳の人はアルコール依存症になりやすい
アルコール依存症の1200人の患者を対象にした調査によると、瞳の色とアルコール依存症の関連性が高いということが判明しました。
瞳の色は遺伝子によって決まるため、過度のアルコール摂取が遺伝子に影響しているのではと考えられています。
6:人間の目をデジタルカメラに置き換えると、5億7600万画素になる
画素というのは画像を構成する最小単位(ピクセル)のことで、画素数が多いほど鮮明になります。
8Kテレビの画素数は約3300万画素で、デジタル一眼レフでも最大で6000万画素程度であるため、人の目の精密さがうかがえます。
7:脳は取り入れた酸素の1/4を使用している
体内の臓器の中で、もっとも酸素を消費しているのは脳です。
脳の重量は体重の2%程度ですが、酸素の使用量は25%にも及ぶといわれています。
8:人間の目は50km以上先まで見える
地球の表面が完全に水平である場合、人の目には約50㎞先まで見る能力が備わっています。
地上に立った状態で見える地平線までの距離は5㎞程度なので、まだまだ余力を残しているといえます。
9:人体でもっとも敏感な部位は舌である
敏感な部位がどこかと考えると、くすぐったく感じやすい足裏や脇腹などが想像できますが、実は一番敏感なのは舌です。
感覚の強さは2つの点をいかに認識できるかで判断することができ、舌は1mm間隔にある二つの点をはっきりと認識できる唯一の部位です。
10:人間の目は約100万色を識別できる
人間は目の中の「錐体細胞」が赤、青、緑の3色の波長を感知し、それを脳に伝えることで色を識別しています。
3種類の錐体細胞は、それぞれが100種類の色が識別でき、その組み合わせにより100万色もの色が識別できるようになっています。
11:オナラは口からも出る
オナラを我慢すると、腸内でとどまったガスが血液に溶け込み、全身へと巡っていきます。
その後、再び肺でガスになり口から排出されたり、皮膚から体外へと排出されます。
12:座高を測る意味はない
学校で行う身体測定で、身長や体重とあわせて座高を測ることがありますが、座高の数値に意味はありません。
座高の測定は1888年に文部省が行った「活力検査」が起源とされ、当時はたくましい兵士が求められたため、座高の高さと胸囲の大きさが基準となっていました。
しかし、座高の高さは健康状態や成長度合いとは関連性はなく、医学的な根拠も全くないそうです。
13:「キスマーク」で死亡する可能性がある
カップルの愛の証といえば聞こえはいいですが、キスマークは肌に強く吸い付くことで血管が破裂し内出血が起こり、痣(あざ)になる怪我の一種です。
医学的には「吸引性皮下出血」と呼ばれ、通常は長くても一週間程度で治りますが、最悪の場合命を落とすケースもあるといわれています。
その原因としては、「キスマーク」によって血管内に血栓ができてしまい、その血栓が脳に回ると脳梗塞を引き起こしてしまう恐れがあるのだそうです。
14:生まれつき指紋のない人がいる
人間の指は必ず唯一無二の指紋をそれぞれ持っており、それによって個人を特定することが可能です。
しかし、「先天性指紋欠如疾患」という遺伝子の変異に起因する奇病があり、世の中にはごくまれに指紋のない人が存在します。
15:唇の赤色は血液の色である
皮膚は表面から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層から形成されています。
通常皮膚は、「皮脂膜」という膜で表皮の上が覆われていますが、唇の場合はこの膜がなく、さらに皮膚の一番上の「角層」が薄いため、真皮にある毛細血管を流れる血液の色が反射して赤く見えています。
16:香りから記憶を思い出す現象を「プルースト現象」と呼ぶ
ふと香りから昔の風景や出来事を思い出し、なつかしさを感じた経験が誰しもあると思います。
これは、特定の香りから記憶を呼び起こす「プルースト現象」と呼ばれる現象で、嗅覚情報は視覚や聴覚と比べて脳内のルートが違うため、感情や記憶とリンクしやすいのだそうです。
17:食べてすぐ寝ても牛にはならない
昔から日本では食後にすぐ横になると太るという意味で「食べてすぐ寝ると牛になる」という迷信がありますが、これは迷信に過ぎず、むしろ日本人の体質からすると、すぐ横になった方が体に良いといわれています。
日本人の胃は釣り針のように曲がった形状で、胃の入り口は出口よりも下に位置している人が多く、食べ物が胃にたまりやすいために、消化不良を感じる人も多いといわれます。
そのため、右半身を下にして横になることで消化促進につながるという医学的根拠があるそうです。
18:びっくりするとレモン5個分のビタミンCを失う
人間はビックリすると体内から500mgのビタミンCを一瞬にして消費してしまいます。
人間は一日に100mgのビタミンCしか作り出すことが出来ないため、1度驚くだけで5日分のビタミンCを失ってしまうことになります。
19:北京原人は共食いしていた
北京原人はおよそ40万年前の過酷な環境の地球で生きていた化石人類です。
採掘された骨は砕かれた状態だったり、頭蓋骨に穴が開けられていた痕跡があり、脳や骨髄が食べられていたのではないかという説が有力視されています。
しかし、ハイエナなどの動物によるものであるとの見解もあり、その真意は定かではありません。
20:男性にも母乳を出すことはできる
機能は退化しているものの、男性にも乳首はついており乳腺は存在しているといえます。
女性は授乳期になると脳からプロラクチンというホルモンが分泌され、母乳が生成されます。つまり、男性もプロラクチンを分泌させることができれば母乳が出ます。
人体の雑学まとめ|超上級編
1:実はみんな第6感をもっている
人間が持っている視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚の5感に加え、勘や予感などの超感覚を第6感と呼びますが、実は第6感は誰にでも備わっているといわれています。
手をかざして物の温度を確かめたり、熱々の料理から食べ頃を察するなどの感覚は5感には含まれておらず、第6感により感知しているのです。
2:女性の100人に5人は乳首が3つある
女性の100人に5人の割合で、乳首を3つもつ人がいるといわれています。
この第3の乳首は「副乳」と呼ばれるもので、あまり目立たないために本人も気づいていないケースが多いのだそうです。
3:人の体温の最高記録は46.5度
かつて日射病にかかり30日間高熱を出した男性が、46.5度という最高体温にまで達し、ギネス記録に認定されました。
その後、彼は高熱にもかかわらず、後遺症もなく無事に生還できたといいます。
4:心臓が止まっても精子は3日以上生きる
心臓が停止し、全身の血液の流れが止まると、脳細胞は2~3分ほどで死滅するといわれています。
しかし、精子は少なくとも80時間以上は耐えられるという研究結果があります。
5:涙の味は感情によって変わる
人が涙する時には様々な感情がありますが、悲しい時やうれしい時の涙には、含有するナトリウムの量が少なく、味が薄くなります。
対して、悔しい時や怒っている時の涙にはナトリウム量が少なく、塩辛くなるのだそうです。
6:人間の指は、最小で13nmの大きさまで感じ取ることができる
指先には神経や圧力を感じる感覚点が多数集まっており、指紋がある事によってさらに感知する精度が高められています。
そんな指先のセンサーで感じ取れる最小の大きさは「13nm」で、13mmの100万分の1にあたるサイズであるといわれています。
7:透明人間になったら目は見えなくなる
人間の目は網膜で光をキャッチして映像を認識しています。
仮に透明人間になった場合、自身の体は光の屈折率が空気と同じになっている事になり、目まで透明になってしまうと光の情報をキャッチできず、何も見ることができません。
8:血液型の組み合わせは数兆通りある
血液型はA型、B型、O型、AB型の4種類に分類されますが、実際は数兆通り以上に細分化されるといいます。
日本で用いられている「ABO式」の他にも、「Rh型」「MN型」「ダフィー式血液型」などの血液型の判別方法が多数あり、その数はなんと約300種類にも及ぶそうです。
そのため、全ての判別方法を掛け合わせていくと何兆通りものパターンに分類されます。
9:踊り狂って死んでしまう病がある
この世には「ダンシングマニア」という、死に至るまで踊り続けてしまうという恐ろしい病が存在します。
この病は中世ヨーロッパの時代に流行したもので、1278年のドイツでは200人ほどの集団が橋の上で踊り狂い、橋を崩壊させたり、1518年には一人の女性が踊り始めたのをきっかけに、3日後には約30人、1か月後には約400人の人々が踊り出し、体が限界を迎えても踊り続けたといいます。
そして、そのうちの多くの人は心臓発作を起こして命を落としてしまったのだそうです。
10:人間の体は少し光っている
すべての生物は細胞の呼吸によって光子を放出しており、「生物発光」と呼ばれ、わずかに光を放っていますが、人間も例外ではありません。
ただ、その光は人の目で捉えられる強度の1/1000以下というささやかな光であり、肉眼で捉えることは出来ません。
11:頭痛は367種類に分類される
日本人の3人に1人は頭痛持ちであるといわれており、慢性的に頭痛に悩まされている人も少なくありません。
そんな頭痛は日常的に起こる軽度なものから、生死に関わる危険度の高いものまで様々ありますが、国際頭痛学会が発表している「国際頭痛分類」によると、その種類は367種類もあるといわれています。
12:味を感じているのは味覚だけではない
味を感じるのは味覚だけの仕事ではなく、他にも嗅覚や視覚により大きく影響されています。
鼻をつまんで食べ物を口に入れると、口内の空気が入れ替わらず匂いを感じることができません。
また、目を閉じた状態で口に物を入れると、何を食べているのか判別が難しくなります。
つまり、嗅覚と視覚を遮断した状態での味こそが、本来味覚で感じられている味だといえます。
13:鼻毛の読み方は「はなげ」ではない
鼻毛の医学的な正式名称は「はなげ」ではなく「びもう」と読みます。
近頃ではワックスを使い鼻毛をごっそり抜くなど、ムダ毛のイメージが強いですが、鼻毛の存在によってホコリや微粒子などがキャッチされ、風邪などの感染症を防いでくれています。
また、鼻の穴の乾燥を防ぐ役割もあり、病原菌の繁殖も防いでいるのです。
14:ほとんどのアメリカ人は自分の血液型を知らない
血液型は、輸血時など人命に関わる情報なため、自分の血液型を知らないという人は珍しいかと思います。
しかし、アメリカでは自身の血液型を把握している割合が57%だという調査結果が出ています。
日本とアメリカで、健康意識に大きな差はないと思われますが、なぜかこのような結果になったのだそうです。
15:人は眠っているとき白目をむいている
人間の目は「ベル現象」と呼ばれる動きによって、まぶたを閉じたときに眼球が上方向へと引っ張られるため、黒目の位置が通常より上に移動します。その状態で、まぶたを少し開くと白目の状態になります。
これは、まぶたを閉じる筋肉と、眼球を上に引っ張る筋肉が連動しているためなのだそうです。
16:体で唯一汗をかかないのは「おへそ」である
人間の体は全身から汗がでるようにできていますが、唯一、皮膚でできた部分で汗をかかない部位が「おへそ」です。
へそのごまなど、垢がたまりやすい部分ではありますが、構造上汗が溜まってしまいやすいだけで、おへそ自体は汗をかいていません。
17:妊娠中に妊娠する可能性がある
哺乳類は、一度妊娠をすると出産するまで次の妊娠をすることはありませんが、ごくごく稀に妊娠中に次の妊娠をしてしまうというケースがあります。
通常卵子は受精すると性質が変化し、ほかの精子の侵入を防ぐようになりますが、この動きが短いスパンで行われると、「重複妊娠」となることがあります。
妊娠が重複して誕生した胎児は「ミラクルベイビー」とも呼ばれ、世界でもまだ10件ほどしか報告されていないようです。
18:肝臓は500以上もの仕事をこなしている
肝臓は、病気をしても初期症状などが目立たず、臓器がダメになる直前に悲鳴をあげることから「沈黙の臓器」の異名を持っています。
そんな肝臓の仕事は、栄養素をエネルギーに変換させる「代謝」作業や、アルコールや薬などに含まれる有害物質を解毒したり、老廃物を流すために胆汁を分泌したり、血糖値や体温を調整したりと多岐に渡り、現代医学でわかっている範囲でも500以上もの仕事を一手に引き受けています。
19:虫歯があると宇宙には行けない
宇宙飛行士は打ち上げ前に必ず歯科検診を行います。
これは、船外活動をする時に宇宙服の内部は減圧されるため、歯に空洞があると空洞の中の空気が膨張し、歯が内側から圧迫されて痛みに苦しむためです。
ただ、虫歯があったとしても治療を行っていれば、詰め物などをしていても問題はないそうです。
20:宇宙空間ではトイレに行きたくならない
無重力空間では、食べた物が体の下へと下がっていかないため、便意や尿意をもよおすことはありません。
無重力でのトイレ事情は大変で、「作用反作用の法則」により、大をした時にその力が体に返ってくるため、体が飛び上がるのだそうです。そのため、宇宙船のトイレには体を固定する仕組みや、排泄物が吸引されるように掃除機のような仕組みが取り入れられています。
まとめ
ここまでご覧いただきましてありがとうございます!
人体の雑学いかがでしたでしょうか?
人体についてはこれからもまだまだ新発見がたくさんあることでしょう!我々が生きている間にどこまで研究が進むのか見物です!
他にも雑学の記事を投稿していますので、あわせてお楽しみください♪