どうも、しーぷです!今回は、「ポケモン不思議のダンジョン救助隊DX」の評価と感想について、熱く語らせていただきます!
本作は、2005年に発売されたポケモン不思議のダンジョン赤の救助隊・青の救助隊のリメイク作品です。
原作と比較して、どのようにパワーアップしたのかや、新要素についても紹介していくので、購入を迷っている方は、是非、参考にしていってください!
以下、目次になります。
Contents
ポケモン不思議のダンジョン救助隊DXの商品情報!
ここでは、本作の商品情報について紹介していきます。
①:赤の救助隊・青の救助隊のリメイク作品
本作は、ポケモン不思議のダンジョンシリーズ15周年を記念した作品で、2005年にGBAで発売された「ポケモン不思議のダンジョン 赤の救助隊」および、DSで発売された「ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊」のリメイクにあたります。
ポケダンシリーズ全体として見ても初めてのリメイク作品となります。
②:開発会社
本作の開発は、前作までと同様「スパイク・チュンソフト」が担当しています。
スパチュンといえば、歴代のポケダンシリーズだけでなく、「風来のシレン」や「トルネコの大冒険」をはじめとした他のダンジョンRPGや「ダンガンロンパ」などの名作も輩出している会社です。
③:ジャンルはダンジョンRPG!
本作は、所謂、「ローグライク」と呼ばれるジャンルのゲームで、冒険するダンジョンがランダムで生成されるのが特徴です。
バトルはターン制となっており、自分が動かなければ敵が動くこともありません。
ダンジョンに落ちているアイテムを上手く使いながら、立ちはだかる敵を退け、奥へ奥へと進んでいきます。
本作の場合は、ポケモンの名を冠していることもあり、タイプ相性やとくせいのようなポケモン独自の要素もシステムに組み込まれています。
ポケモン不思議のダンジョン救助隊DXのストーリーについて!
キミがふと目を覚ますと、目の前にいたのは1匹のポケモン。しかもなぜか言葉が通じます。
よく見るとキミ自身がポケモンになっていたのでした。昨日までは人間だったのに、どうして突然ポケモンになってしまったのかわかりません。
ポケモンたちの話によると、この世界では、突如、各地で起き始めた自然変動により、さまざまな事件が起こっているようです。
キミは、パートナーとなるポケモンと救助隊を結成し、困っているポケモンたちを助けていくことになりました。この世界の異変はいったい何が原因なのか、そしてキミがポケモンになってしまった謎とは何なのか──。
キミが出会う真実とは?
本作のストーリーの大きな特徴は、プレイヤー自身がポケモンに転生するということと、人間が存在しない世界であるということです。
最近では、異世界転生ものが一大ジャンルとして台頭してきていますが、本作のリメイク元となる無印救助隊は、その流行に先んじて発売された、ある意味、異世界転生もののゲームとも言えます。
ポケットモンスターというと、ポケモンとトレーナーとの絆の物語というイメージが強いですが、本作の場合は、自分自身がポケモンになるわけで、同じポケモンの目線で、他のポケモンと交流することになります。
ポケモンたちが喋る世界というのは、なんとも可愛らしくて癒されるものですが、シナリオ自体はシリーズを通してシリアス基調で、そのギャップもまた本作の大きな魅力と言えます。
まだポケダンシリーズを一度もプレイしていないという方は、是非、本作の世界観に触れていただき、ポケモンたちの新しい魅力に気付いてもらえたら幸いです。
ポケモン不思議のダンジョン救助隊DXの新要素と原作からの変更点を紹介!
本項では、無印救助隊と比較して、本作がどう変わったのかをピックアップして紹介していきます!
①:ダンジョンで共に行動するポケモンは最大8体!
無印救助隊ではダンジョンで連れ歩けるのは最大4体まででした。
4体いる状態で、ポケモンが仲間になった際は、誰かを基地に帰さなければいけませんでしたが、救助隊DXでは、最大8体までと大幅に拡充しています。
②:登場ポケモン数
無印救助隊では、第三世代までのポケモンが登場していました。
救助隊DXも基本的には原作と同様に第3世代までをベースとしていますが、それらのポケモンの中で、第三世代以降に新たな進化先が追加されたものについては、登場するようになりました。
③:色違いポケモンも登場
本作からポケダンシリーズとしては、初めて色違いポケモンが登場するようになりました。
ローグライクゲームはどうしても単調なイメージが強いので、この色違いシステムのように、ダンジョン探索中にテンションの上がるような要素があると、飽きずに楽しめます。
④:すごわざ
前作の「ラピス」や「かしこさ」に相当する新しいシステムです。
にじいろグミを上げることで、一定の確率で「すごわざ」を習得します。
「リンゴ以外のアイテムでもお腹が回復する」や「壁を壊しながら進める」など、どれも強力な効果を持っています。
⑤:メガシンカ
本家ポケットモンスターでは、メガシンカが廃止されダイマックスに置き換わりましたが、救助隊DXでは「かくせいのたね」を使うことでメガシンカ可能です。
⑥:技も強くなっていく
本作から、ポケモンだけでなく技も成長するようになりました。
これについては、「ポケモン不思議のダンジョンマグナゲートと∞迷宮」時代から実装されているシステムです。
⑦:オートいどう、おすすめ技
救助隊DXでは、ダンジョン内の移動を半自動化する「オートいどう」が追加されています。
あくまでオートなのは移動のみで敵が近づくと勝手に解除されます。
敵との戦闘まで自動化されてしまうと、放置ゲーになってしまうので、機能としてはちょうど良いです。
⑧:ポケモンが仲間になりやすい
本作は、今までのポケダンシリーズと比較しても、各段にポケモンが仲間になりやすくなっています。
仲間システムが大幅に改修された超ダンは別として、今まではダンジョンをクリアするまでの間に一匹もポケモンが仲間にならなかったなんてザラにありましたが、今作では1ダンジョンで普通に3,4匹仲間になります。
⑨:冒険に出てないポケモンも経験値がもらえる
本作では、本家で言うところの「がくしゅうそうち」の要領で、冒険に出ていないポケモンも経験値が分配されるようになりました。
これにより、急に別のポケモンを使用する必要が出てきた場合でも、わざわざレベル上げせずに気軽にポケモンを入れ替えられるようになりました。
ポケモン不思議のダンジョン救助隊DXの良い口コミやポジティブ評価!
ここでは、本作の中で特に良かった点について紹介します。
①:暖かいグラフィック
原作では、ポケモンのドットグラフィックの可愛さが際立っていましたが、本作では、ハード性能の向上により3Dグラフィックでポケダンの世界が描かれるようになりました。
グラフィック自体は「ポケモン不思議のダンジョン マグナゲートと∞迷宮」から3Dではありましたが、本作はテクスチャが特徴的で、絵本のような温かいタッチになっており、癒されます。
②:原作の不評だった点をしっかり改善
原作で特に不評だった点として、「主人公やパートナーがエンディングを迎えた瞬間モブ化すること」、「ともだちエリアシステムの制限がストレス」などが挙げられます。
特に前者は「おおきなはなをさかすダネ」や「かみついていい?かみついていい?」で今でも語り草になるくらい、インパクトが強かったです。
流石にこれについては、救助隊DXで、しっかりと修正されているのでご安心ください。
後者については、そもそも次作の「探検隊シリーズ」で、ともだちエリア自体が削除されているくらい不評でしたが、今作では「ともだちキャンプ」という形で続投されています。
そもそもこのシステムが不評だった原因は、ともだちエリアを購入していないと、そのエリアのポケモンが仲間にならないという仕様が煩雑だった為です。
今作からはその対策として「プクリンだま」というアイテムが追加されています。
このアイテムを使うと、ダンジョン内でプクリンを呼び出して、キャンプを購入することができるので、キャンプが未開拓のポケモンが急に仲間になった場合でも、お金とプクリンだまさえあれば安心です。
③:ボス戦がより白熱したものに
ポケダンといえば、状態異常ゲーの側面が強く、「えんまく」や「でんじは」で簡単にボスを封殺することができましたが、今作のボスは状態異常からの復帰が早くなっただけでなく、HPも大幅に増えているので、ボスとしての威厳が保てています。
ストーリー上、明らかに強敵で描かれているポケモンについては、やはりそこそこ手こずらされるくらいでないと、盛り上がりに欠けます。
空の探検隊で個人的にお気に入りだった「チームMAD」のリーダー マニューラ様が、チャーレムのとびひざげりで一撃で沈むなど、ストーリーとギャップがあり過ぎるのが本当に嫌だったので、シリーズを重ねるごとにボスが手強くなっている傾向は大歓迎です。
④:AIの向上
無印救助隊では、仲間との距離が3,4マス離れるだけでも、リーダーを見失ってしまうなど、AIの質が悪く、イライラすることも多かったですが、今作のAIはかなり賢くなっています。
また、全体的に遠距離技を持っているポケモンが多くなった印象で、無印ではほとんど役に立たなかった後列のポケモン達もしっかり仕事してくれるようになりました。
⑤:レベリングが楽に
変更点の項でも、紹介しましたが、今作から冒険に出ていないポケモンにも経験値が入るようになりました。
また、それだけでなくマクノシタ訓練場で「ほんきチケット」というアイテムを使えば、制限時間以内に敵を倒しまくるミニゲームが遊べるので、ボーナスステージのように一気に経験値を稼ぐことができるようになりました。
ポケモン不思議のダンジョン救助隊DXの悪い口コミやネガティブ評価!
本項では、本作の悪かった点についても紹介していきます。購入を検討している方は、しっかり確認しておきましょう!
①:ローグライクの醍醐味が薄れている
全体的にシステム面での快適性を高めようとした結果、ローグライクの醍醐味は薄れた印象があります。
ポケダンシリーズを長年遊んできたポケダンファンなら慣れっこかもしれませんが、人によってはただ単調なゲームに感じてしまうかもしれませんし、ローグライクファンからしたら、簡素化されたシステム自体が受け入れられない可能性もあります。
これは本当に難しい問題で、そもそもダンジョンRPGが割とマイナーなジャンルとも言えますし、そこにポケモンというブランドを組み合わせて、ポケモンファンとローグライクファンどちらも満足するような作りにするというのは、なかなか骨が折れる作業です。
②:技の演出が派手になった分、テンポは悪くなった
個人的には技の演出面強化は歓迎です。
しかし、これについては良いとこばかりではなくて、技が派手な分、ゲームのテンポ自体はやや悪くなったようにも感じます。
地味であろうとゲームのテンポを重視するのか、見た目のインパクトを重視するのか、人によって優先するところは違いますが、気にする人はストレスを感じるかもしれません。
③:通常攻撃の廃止
シリーズおなじみの通常攻撃がまさかの廃止です。
今までは通常攻撃を織り交ぜながら、上手くPPを節約するといったプレイングができましたが、今作では、本家と同じように技しか使えなくなりました。
その分、ピーピーマックス等のアイテムのドロップ率が上がった印象ですが、それはそれで道具箱を占有しますし、かえってPP管理が煩雑になった印象です。
④:キャンプを歩けない
今作では「ともだちエリア」が「ともだちキャンプ」という名前に変更されています。
それに伴い、エリア内を動き回ることができなくなり、ちょうど本家でいうところのボックスのような管理画面に変わりました。
無印版のともだちエリアでも、ただ歩き回れるというだけで、特に何かやれたわけでもないですが、管理画面だけというのは、寂しい気持ちがあります。
しかし、一点嬉しかったこともあって、その管理画面のポケモンのグラフィックがすべて無印版のドットグラフィックになっていることです。
しかも、今作で新たに追加されたポケモンについては、新規でドットグラフィックが作られています。
⑤:オートセーブの弊害
今作は完全オートセーブとなっており、手動でのセーブが行えません。
しかも、なぜか今作からダンジョン失敗時のペナルティーが厳しくなっていて、アイテムもお金も全部なくなるようになりました。
オートセーブにより、「リセット」が通用しなくなったので、どれだけ貴重なアイテムを持っていようが、ダンジョン中で力尽きたらすべてパーです。
ローグライクゲーとしての緊張感が高まったという意味では、必ずしも改悪とは言えませんし、インターネットによる救助システムや「自分で救助」を使えという開発側のメッセージかもしれませんが、賛否両論ありそうです。
ポケモン不思議のダンジョン救助隊DXをプレイした感想!
本項では、実際に本作をプレイした感想について、書いていきます。
もともと原作自体が評価の高い作品でしたが、今作の絵本のような綺麗なグラフィックは本当に素晴らしいですし、原作の不評点もしっかりと改善されているので、自信をもっておすすめしたいタイトルになりました。
ダンジョンRPGという、人を選ぶジャンルを、どのようにすれば新しい世代に受け入れてもらえるか、という難題に、開発側もかなり苦慮した部分が見受けられ、ゲームシステム自体にはまだ粗が見られますが、今作がどう評価されるかで、ある程度、今後の方針が定まるのではないかと期待しています。
①:原作に忠実ながらも、快適性を高めた良リメイク
ストーリーに関しては、ほぼ原作通りで、とにかく原作の世界観を壊さないように丁寧にリメイクしたことが窺えます。
空の探検隊のように追加シナリオがあっても良かったのですが、あくまでリメイク作品ですし、変に肉付けするくらいならそのままで良かったかなとも思います。
ゲームシステム全体を見回した感想ですが、とにかく「今の時代に即した遊びやすいゲーム作りを」という意志が見て取れる作りになっていました。
無印版でもそうでしたが、本作もストーリークリア自体はそこまで長いゲームではありません。
しかし、ポケダンシリーズの場合は、クリア後ストーリーややりこみダンジョンが豊富なので、ボリューム自体は決して少なくありません。
それこそ「ポケモン」の名を冠しているわけですから、全種類のポケモンを捕まえたり、お気に入りのポケモンを育成するといった遊び方もできます。
②:より賑やかで見てて楽しいローグライクに
本リメイクで個人的に凄く良いと思ったのが、ダンジョン内で味方が何か行動するたびに、一言喋るところです。
それも、技を繰り出したり、ダメージを受けたりした時だけでなく、味方が回復アイテムを使ってくれた時に感謝の言葉を発したり、混乱状態の味方から攻撃された時に「ど、どうして・・」のように戸惑ったり、とかなりバリエーションがあります。
ローグライクゲームは戦略的で面白いジャンルですが、人によっては地味なゲームに感じることも多いです。
③:難易度調整に関しては詰めが甘い
本作の勿体ないところは、序盤を簡単に作り過ぎてしまったという点です。
前作「ポケモン超不思議のダンジョン」はその見た目のイメージからは考えられないほど、難易度が高く、かつ、道具が強力過ぎたことから、道具ゲーと化していました。
その反省を活かしてか、本作では、道具弱化、技強化の措置が取られています。
そこにプラスして、サクサクゲーを意識してか、便利機能を詰め込み過ぎたせいで、かえって作業感が増した部分もあります。
中盤以降、難易度は増していきますが、最初の数ダンジョンは正直、オート移動とAボタンを押しているだけでもクリアできてしまうので、面白さがわからずに脱落してしまう人も出てしまうでしょう。
ポケモンを題材にしている以上、幼い子供もクリアできるようなゲームメイクが求められますし、だからといって簡単にしすぎては、ローグライクファンにとって価値のないゲームになってしまいます。
色々悩んだ結果、今作の仕様に落ち着いたのだとは思いますが、やや中途半端な感も否めません。
次回作からは、ローグライク初心者と熟練者で棲み分けができるように難易度選択機能を追加してもいいのではないでしょうか?
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!
正直なところ、前作「ポケモン超不思議のダンジョン」が集大成ともいえる力作だったということもあり、もしかしたら超不思議のダンジョンを最後にシリーズが終わってしまうのではないか、という懸念すらありました。
私自身、ポケダンシリーズはゲーマー人生の青春とも言うべき、思い入れのあるシリーズでしたので、こうやってリメイク作品が発売されたことについては、本当に感無量です。
こうなると、当然、不朽の名作「ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊」のリメイクにも期待してしまいます。
ポケモン超不思議のダンジョンが発売された当時は、妖怪ウォッチが大流行していたこともあって、売り上げという側面では、あまり良い状況ではありませんでした。
しかし、今作については、剣盾の発売からもあまり日が経っていませんし、ポケモン界隈が非常に賑わっている最中ですので、この勢いに任せてそこそこ売れてくれれば、探検隊のリメイクも現実的になってきます。
本エントリーでも紹介した通り、今作は原作を忠実に再現しながらも、便利機能が多数追加され、操作の快適性も大幅にアップした良リメイクです。
昔、救助隊をプレイしたことがあるという方であれば、懐かしみながら楽しむことができますし、まだポケダンシリーズを遊んだことがないという方にも、非常に遊びやすい作品に仕上がっているので、是非一度手に取ってみてください!
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