どうも、しーぷです!今回は、今一番勢いのある一口馬主クラブ「シルクホースクラブ」について、一口馬主経験者でもある私が、クラブの評判やメリットデメリットについて、語らせていただきます!
シルク・ホースクラブに興味のある方や入会を検討している方は、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
以下、目次になります。
Contents
シルクホースクラブとは?
まず、シルク・ホースクラブの概要について、本項では説明していきます!
そもそも、どういうクラブなのか知りたい方は、ぜひ一読下さい!
①:ノーザンファーム主体の牧場系クラブ
シルクホースクラブは、現在、冠号は廃止されていますが、かつては、「シルクジャスティス」や「シルクフェイマス」など、「シルク」の冠名で知られていました。
この「シルク」はもともとクラブの創業者が、絹糸などを生産する阿部製糸株式会社を営んでいたことに由来します。
今でこそ、2011年に社台グループと提携したことなどにより、トップクラスの実績を持つクラブにまで成長しましたが、そこに至るまでは苦難の連続でした。
母体である早田牧場が経営破綻したり、東日本大震災によって、育成牧場である天栄ホースパークが被害をうけたりなど、いくつもの苦難を乗り越えて、今のシルクホースクラブはあります。
社台グループの一員となった現在は、ノーザンファームの生産馬を多く募集にかけており、クラブの代表馬である「アーモンドアイ」、「インディチャンプ」、「ブラストワンピース」などもすべてノーザンファーム生産馬です。
募集口数は500口、入会費は11,000円、月会費3,300円となっております。全クラブの平均が入会費14,802円、月会費2,659円となっていますので、他のクラブと比較すると、入会費は安め、月会費は高い水準にあると言えるでしょう。
②:豊富なメンバー特典・イベント
シルクホースクラブには魅力的な会員特典が揃っています。ここではその一部を紹介させていただきます。
- インターネットでの情報提供・動画配信:公式ホームページやYouTubeの公式アカウント、SNSなど幅広いメディアで愛馬の情報提供が実施されています。
- 口取り式の参加:事前に申し込みをしていれば、愛馬が優勝した際にウィナーズサークルで愛馬との記念撮影に参加することができます。平場競争なら10名、重賞競走なら20名まで参加可能で、希望者が多い場合は抽選となります。
- 愛馬のゼッケン提供:愛馬がレース時に着用していたゼッケンを抽選でプレゼントします。レースに勝利した場合は、騎手のサイン付きゼッケンが提供されます。
- ノーザンホースパークが無料:北海道にある馬のテーマパーク「ノーザンホースパーク」の入園料が無料になります。また、園内の各種サービスも10%OFFで利用することができます。
- 会誌「SILHOUETTE」送付:様々なコラムや募集馬の情報を掲載した会報誌が発行されます。
- 愛馬の命名:出資者の中から、馬名の候補を募ります。馬名が採用された方には、記念品がプレゼントされます。
- 牧場見学:ノーザンファーム傘下の牧場であれば、愛馬を間近で見学することができます(要予約)。
- ラウンジの開放:会員が自由に利用できるラウンジが解放されています。さまざまなイベントが開催されたり、出資の相談なども受け付けています。
- 大規模イベントの開催:北海道募集馬見学ツアーやG1優勝祝賀会、交流会「シルクの夕べ」、クラブパーティーなど、大小さまざまなイベントが毎年開催されています。
シルクホースクラブの入会の流れは?
本項では、シルクホースクラブの入会方法について紹介させていただきます。
①:カタログの請求
まずはじめに、シルクホースクラブ公式ホームページの資料請求フォームに必要事項を入力し、カタログを取り寄せます。
一口馬主クラブは基本的に、入会と出資申込がセットになっており、入会だけを受付けているクラブはほとんどありません。
シルクホースクラブについても例外ではなく、入会のみの受け付けは出来ないため、注意しましょう!
②:申込書類の郵送、初回金額の振込
出資したい馬が決まったら、カタログに同封されている「入会申込書」、「預金口座振替依頼書・自動振込利用申込書」、「出資申込書」の3点に必要事項を記入の上、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類のコピーを添えたら、同じくカタログに同されている返信用封筒でクラブに郵送します。
申込書が受理され次第、「確認書兼出資契約書」が届きますので、内容を確認の上、初回金額を振込みます。
③:会員証の入手、マイナンバーの登録
クラブ側の入金確認が済み次第、会員証が送付されます。
また、会員登録後にクラブより「個人番号(マイナンバー)提供依頼書」が送付されますので、案内に従ってマイナンバーの登録を行います。
シルクホースクラブの費用(維持費など)は?
ここではシルクホースクラブに入会し、出資した場合に、どのくらいの費用がかかるのか、実際に計算していきましょう!
計算の元になる数値は以下のようになります。
- 入会金 :11,000円
- 月会費 :3,300円
- 募集口数:500口
- 平均募集金額:2,800万円
- 一口当たりの出資金:56,000円
- 一口当たりの保険料:1,680円
- 一口当たりの維持費(月額):1,000円
前提条件として、「シルクホースクラブに入会し、平均募集金額の馬に一頭だけ出資した」場合を想定して試算してみます。
仮に5年間走り続け、6歳の12月に引退したとすると、以下の費用がかかります。
表:シルクホースクラブで5年間にかかる費用の試算
名目 | 費用(5年間) |
---|---|
入会金 | 11,000円 |
月会費 | 198,000円(3,300円×60ヵ月分) |
競走馬出資金 | 56,000円 |
保険料 | 8,400円(1,680円×5年間) |
維持費 | 60,000円(1,000円×60ヵ月分) |
合計 | 333,400円 |
内訳は初年度が120,280円で、二年目以降が53,280円です。合計の333,400円のうち198,000円、約60%が月会費であるということを考えると、かなり重たく感じてしまいますね。
ただ、月会費に関しては何頭出資しても金額は変わりませんので、複数頭出資したり口数を増やすことで出資効率を上げることは可能です。
例えば、10口出資した場合の合計金額は1,453,000円ですので、月会費の占める割合は13%程度まで下がります。
シルクホースクラブの入会のメリットは?
シルク・ホースクラブに入会するにあたり、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
本項では、クラブの良い点について具体的に解説していきます。
①:充実のラインナップ
近年、急激にクラブ成績が上がってきている要因として、何より大きいのが、やはり2011年から開始したノーザンファームとの提携でしょう。
国内最高品質のノーザンファーム生産馬がラインナップに多く並んでいるわけですから、活躍馬を多く輩出しているのも頷けます。
シルクホースクラブでは、毎年70頭近くの馬を募集していますが、そのうち約70%がノーザンファーム生産馬で、次点も社台グループの白老ファームが続きます。
そのため、当クラブに入会することで、もしかしたら「アーモンドアイ」のような伝説級の名馬に再び出会えることもあるかもしれません。
②:トップクラスの成績
シルクホースクラブは2018年の総合獲得賞金で、ついにサンデーに次ぐ2位まで浮上しました。数年前までは、まさか、社台サラブレッドクラブや、キャロットクラブを差し置いて、ここまで成長するなんて想像していた方はほとんどいないでしょう。
流動性の高い一口馬主の世界ではありますが、今後もノーザンファームの質の高い生産馬を募集している限りは、しばらくは上位に君臨し続けることが予想されます。
シルクホースクラブのデメリットは?
当クラブには、入会する上で、障害になる大きなデメリットがありますので、以下で具体的に説明させていただきます。
①:月会費の高さ
費用の項でも説明した通り、シルクホースクラブは全クラブの中でも、トップクラスで月会費が重たいクラブとなっております。
3,300円という価格設定は、サンデーサラブレッドクラブやキャロットクラブでも採用されていますが、これらのクラブは募集口数が違います。同じ月会費だとしても、基本的には募集口数が少ないほうが出資効率は良くなるのです。
サンデーサラブレッドクラブが40口、キャロットクラブが400口ですので、500口のシルクホースクラブが一番、出資効率が悪いクラブだと言えます。
しかし、これはあくまで一口だけ出資した場合の話ですので、シルクホースクラブでも10口以上出資すればサンデーサラブレッドクラブと同等の出資効率まで改善することは可能です。
②:新規会員に厳しい
シルクホースクラブは募集口数500口のうち、300口は実績順に出資者が決定し、残りの200口は抽選という形をとっています。
当然、新規の方は実績などありませんので、この300口はほぼ既会員に奪われてしまうことになります。
せっかくの小口クラブにもかかわらず、残りの200口という少ない口数を取り合わなければならないですし、人気馬だと抽選倍率もかなり高くなってしまいます。
シルクホースクラブを利用するべき人はどんな人?
さて、ではシルク・ホースクラブを利用すべき人は、どのような人なのでしょうか。
以下、該当する方をピックアップして紹介するので、入会を考えている方は、ぜひ参考にして下さい!
①:相馬眼に自信のある人
シルクホースクラブは比較的募集時期が早いクラブですので、まだ馬体が成長しきっていない状態で出資を決定する必要があります。若ければ若い程、今後の成長まで見込んで馬を見なければならないわけで、かなり高度な相馬眼を問われるのは言うまでもありません。
実際、「抽選倍率が高かった人気馬=世代上位馬」の方式が成り立っていない現状があり、「思った以上に成長しなかった」、「予想以上に馬体が良くなった」のようなことは往々にして起こります。
それだけ、早い時期に馬の素質を見抜くことが難しいことを表わしています。
逆に言えば、卓越した相馬眼を持つ人がいるのなら、出資実績さえあれば、素質馬が取り放題・・、なんてこともあるかもしれません。
②:実績を積み重ねられるだけの財力がある方
繰り返しになりますが、シルクホースクラブでは実績制を採用しています。たくさん出資している人ほど有利になるクラブですので、何百万という大金さえ積めば、欲しい馬が簡単に手に入ります。
十分な余裕資金がある方であれば、かなり快適なクラブであると言えますし、逆に、小口で細々とやりたいという方にはあまりおすすめできないクラブでもあります。
シルクホースクラブ以外でおすすめの一口馬主クラブは?
本項では、シルクホースクラブ以外で個人的におすすめしたい一口馬主クラブを紹介させていただきます!
①:キャロットクラブ
キャロットクラブは、シルクホースクラブと同じように、ノーザンファームを母体とした牧場系のクラブです。募集口数は400口ですので、そこまで大きな差はありませんが、「出資者決定方法」が全然違います。
シルクホースクラブでは500口のうち半分以上が実績枠ですが、キャロットクラブには実績枠というものがありません。運さえあれば名馬に出資できる可能性もあるので、少ない資金で夢を買いたい人におすすめのクラブです!
キャロットクラブの詳しい評判については、以下の記事についてもまとめているため、参考にして下さい!
②:サンデーサラブレッドクラブ
サンデーサラブレッドクラブも、シルクホースクラブやキャロットクラブと同様、ノーザンファームを母体としたクラブですが、こちらは募集口数が40口というハイリスクハイリターンな大口クラブとなっています。
社台グループの旗艦のようなクラブで、成績は常にトップクラスです。40口クラブの特性上出資効率も良く、ある意味、最も馬主に近いスリリングな一口馬主クラブであると言えるでしょう。
サンデーサラブレッドクラブの詳細については、以下の記事も合わせてお読みください!
③:DMMバヌーシー
とにかく費用を抑えて、「馬主気分を味わう」ことに特化したい方は、DMMバヌーシーへの入会を検討してみましょう!
DMMバヌーシーは入会金0円、月会費825円で始めることができ、募集口数も2000口となっております。
募集金額が高めに設定されているので、出資金額を回収することは非常に難しいですが、お小遣いで馬主気分を味わうには最適のローリスク超ローリターンクラブです。
DMMバヌーシーのより詳しいメリットやデメリットについては、以下の個別記事も合わせてお読みください!
④:ノルマンディーオーナーズクラブ
流石にDMMバヌーシーだとスリルが足らない・・、でも余裕資金が少ない・・、という方にはコストパフォーマンスに優れた、ノルマンディーオーナーズクラブも候補に挙がります。
ノルマンディーオーナーズクラブは岡田スタッドを母体としたクラブで、入会金が11,000円、月会費1,100円とかなり値段を抑えています。募集馬の平均金額も1,300万程度と、シルクホースクラブの半分以下です。
もちろんシルクホースクラブと比較するとサービス面で劣っていたり、成績面も奮いませんが、そもそも募集金額が低めですので、意外にも回収率はトップクラスのクラブだったりします。
ノルマンディーオーナーズクラブの詳しい内容については、以下の記事も参考にして下さい!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます!
近年、メキメキと頭角を現しているシルクホースクラブですが、だからといって「アーモンドアイ」のような名馬に簡単に出資できるか、といったらなかなか難しいところでもあります。
抽選時優先制度が設けられたとはいえ、募集口数の大半は実績上位者に持っていかれますので、「抽選馬」の枠をどのように使うかという戦略性も重要になってきます。
また、抽選のやり方もそうですが、費用や募集馬の生産地など、クラブによって特徴が全然違います。
20以上あるクラブの中からどれを選べばいいのか非常に悩ましいですが、まずは一口馬主をやる上で何を一番に重視するのか、を予め自分の中でしっかりと決めておくことが重要です!
本エントリー以外にも、様々な一口馬主クラブの記事をあげていますの、そちらも参考にしながら、自分に最適なクラブを見つけて頂けたら幸いです。
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