食べ物の雑学70選!レベル別で紹介!

今回は食べ物にまつわる雑学70選をお届けします!

我々の生活とは切り離せない「衣・食・住」の一角を担う「食」についての知識を深め、さらに豊かな暮らしを目指していけたらと思います。

雑談のネタになれば幸いです!

以下、目次となります。

 

食べ物の雑学まとめ【初級レベル】

1:カツカレーの考案者はプロ野球選手だった

日本ではじめてカツカレーを発案した人物は、元読売ジャイアンツの千葉茂選手です。

千葉選手は、東京の銀座にある行きつけの飲食店「グリルスイス」で、「カレーにトンカツを乗せてほしい」と店主にお願いしたのがきっかけでカツカレーが誕生しました。

グリルスイスでは「千葉さんのカツカレー」や「元祖カツカレー」など、カツカレーメニューが充実しているそうです。ぜひご賞味ください!

 

2:コッペパンの「コッペ」はフランス語に由来する

コッペパンはフランスパンの仲間に分類されています。

フランスパンという呼び方は日本独自の呼び名で、フランスではその細長い形状から「杖」を意味する「バケット」という名で呼ばれます。

さらにフランスのパンには種類があり、バケットより少し短いパンを「バタール」、さらに短いパンを「クッペ」と呼びます。この「クッペ」に形が似ているということで、「コッペパン」という名前になったといわれています。

ちなみに「クッペ(coupe)」とはフランス語で「切られた」という意味で、パンの表面の切り込みが由来で名付けられたそうです。

 

3:インドに「カレー」という料理は存在しない

インドでは「カレー」という言葉自体が存在しません。

カレーの語源は、インドの一部地域で「食事」を意味する「カリ」という言葉だと言われており、料理名をさす言葉ではありません。

カレーは食べ物!インド料理屋には様々なカレーがありますが、すべてカレーのようで別のメニューなのです。

 

4:マスクメロンの「マスク」とは「ムスク」のことである

マスクメロンの「マスク」とは、顔につけるマスクではなく、「ムスク(じゃ香)」のことです。

見た目から名付けられた名前ではなく、「じゃ香のようないい香りがする」という意味で、マスクメロンという名前が付けられました。

ちなみに、メロンのツルがT字の形に残されているのは、「1本のツルから1個のメロンしか作られていない」という高級品の証なのだそうです!

 

5:蕎麦はもともと麺類ではなかった

日本の蕎麦が普及しはじめたのは鎌倉時代のことで、当時の蕎麦は「そばがき」と呼ばれるそば粉を練って団子状にしたものでした。

その後、江戸時代に入り小麦粉が混ぜられるようになり、麵状にして食べられるようになりました。

麵状になった蕎麦は「そば切り」と呼ばれていましたが、蕎麦といえばそば切りの方が一般的になっていきました。

老舗のお蕎麦屋さんなどに行くと「そばがき」を提供していることがありますね。

 

6:チョコチップクッキーは不本意にできた

チョコチップクッキーは、焼いている間にチョコが溶けて混ざるであろうと想定したものの、そのまま形が残って焼きあがったことがきっかけとなり生まれました。

はじめからチョコを溶かして生地に混ぜていたらチョコチップクッキーは生まれず、あえて手を抜いたことで誕生したといえます。

他にも失敗から生まれた食べ物は数多くあるでしょう。

 

7:アイスクリームには賞味期限がない

食品衛生法の「乳等省令」では、-18度以下で保存されているものは品質の変化が極めて少なく、賞味期限の記載を省略しても良いということになっています。

つまり、製造から店頭に並ぶまで-18度以下で管理されているアイスクリームの賞味期限は無期限です。

ただし、ご家庭の冷蔵庫は開け閉めが多く温度が変化しやすいので、2~3か月以内にお召し上がりください。

 

8:海外では「ハンバーグ」が通じない

英語圏で「ハンバーグ」と言うと、ドイツの「ハンブルグ(Hamburg)」の地名を指す言葉になってしまいます。

海外でハンバーグをさす言葉は「ハンバーガー・ステーキ(hamburger steak)」となり、日本でも「ハンバーグ・ステーキ」というメニュー名はありますが、和製英語のため海外では通じません。

ちなみにハンバーガーは英語圏でも普通に伝わります。

 

9:ラムネの栓はビー玉にしか務まらない

お祭りなどで見かける瓶ラムネは、かつてコルクで栓がされていましたが、コルクでは空気が抜けてしまい、炭酸飲料のフタに使う素材としては不向きでした。

そこで、代わりとして白羽の矢が立ったのがビー玉でした。

一見ビー玉では安定せず、栓にはならないと思いきや、ラムネの炭酸によって内側から圧がかかり、ビー玉が押し上げられることでピッタリと栓の役割を果たしています。

さらに、飲むときには瓶が傾きビー玉がずれて自動的に開閉できるという機能性もあります。

地味にものすごい発明だと思います。

 

10:焼き鳥の肉はもともとスズメだった

焼き鳥の文化は江戸時代ごろから広まっていったとされていますが、元々焼き鳥といえばスズメの肉が一般的でした。

現代ではスズメを食べること自体考えにくいですが、当時は稲作の繁栄にともなって田んぼの数が増えており、稲を食べてしまうスズメは農家にとって天敵でした。

そこで、スズメを捕らえて焼き鳥にしていたと言われています。

やがてスズメの数が減っていき、安価なニワトリの肉を使うことが一般化していったとされています。

現在でも郷土料理としてスズメを食べられる地域があるそうです。

 

11:日本一アイスクリームの消費量が少ないのは沖縄県である

気温の高い日が続く夏場は、冷たい食べ物やデザートが欲しくなります。

しかし、意外にも日本で最もアイスの消費量が少ないのは沖縄県です。

アイスは甘さが強いため、食べた後に喉が乾きやすく、沖縄のような暑い地域ではアイスがあまり食べられない傾向にあるようです。

沖縄ではアイスよりかき氷が人気で、かき氷のことを方言で「ぜんざい」と呼ぶそうです。

 

12:チーズの穴には呼び名がある

チーズにあいている穴は「チーズアイ(チーズの眼)」と呼ばれます。

これは、チーズの原料である牛乳を搾る際に、牛が食べた干し草の粒子が混ざることでできるとされています。

その昔、チーズの穴はネズミにかじられてできたものだと勘違いされており、アニメなどでネズミの好物がチーズであるような描写がされますが、ネズミはほとんどチーズを食べません。

穴のあいたチーズは、スイス原産の「エメンタールチーズ」という種類のもので、チーズの王様とも呼ばれているそうです。

 

13:料理の「コク」を漢字で書くと「酷」である

料理の味の濃厚さや味わい深さなどを「コク」があると表現されることがありますが、この語源は中国であるといわれており、漢字では「酷」と書きます。

一見料理の味を表すには適さない字に思えますが、中国語で「酷」は穀物が熟したことを意味する漢字であり、熟した味や濃厚な味を表しています。

テレビの食レポでもよく耳にしますが、コクには明確な定義はないそうです。

 

14:台湾まぜそばは日本発祥である

ラーメン大国である日本では数々の人気店がひしめき合っていますが、近年では「台湾まぜそば」の認知度も上がり、専門店も登場しています。

そんな台湾まぜそばは、愛知県の名古屋市にある「麺屋はなび」によって考案されたのが元祖とされています。

名古屋にはもともと老舗ラーメン店の「味仙」があり、台湾出身の店主が日本人向けにつくった「台湾ラーメン」が有名です。

そして、その台湾ラーメンの「まぜそば版」として「台湾まぜそば」と名づけられました。

やはり名古屋が絡んでいましたか。

 

15:「のりたま」にはこしあんが使われている

1960年に発売されて以来、丸美屋の「のりたま」は大人気商品であり、ふりかけの定番ともいえます。

名前の通り、原材料には海苔と玉子が使われているほか、ゴマやサバの削節、醤油、鶏肉など、多くの旨味成分が含まれており、「こしあん」まで使われています。

こしあんがどのように素材に使われているのかまでは企業秘密なのだそうです。

のりたまは「家庭でも旅館の朝食のような雰囲気を味わえないか」との考えから考案されたのだそうです!

 

16:「ペヤング」はカップルに向けて作られた

ペヤングソース焼きそばは、1975年に群馬県の「まるか食品」から販売が開始され、現在でも人気を誇るロングセラー商品です。

当時、カップ麺はインスタント麺に比べて高価であったため、若年層へのウケが難しかったそうです。

そこで、若者カップルで分けて食べてほしいというメッセージを込めて、「ペア」と「ヤング」を組み合わせた「ペヤング」という造語を商品に名付けました。

そんなメッセージが込められていたとは…。果たして若者カップルには響いたのでしょうか。

 

17:エビチリは日本発祥の中華料理である

エビチリは、テレビ番組「料理の鉄人」で一躍有名になった陳 建一の父「陳 建民」が考案した料理です。

陳 建民は日本に帰化しており、四川料理の父として讃えられ、幅広い活躍をしました。

そんな彼は中華料理を日本人向けの味にアレンジすることが得意で、本場の辛さを和らげられたエビチリもそのレシピのひとつです。

ちなみに中華料理店で見かける回転テーブルも日本発祥なのだそうです。

 

18:玉露にはコーヒー以上のカフェインが含まれている

カフェインときくとコーヒーに多く含まれているイメージが強いですが、お茶にもカフェインは含まれています。

お茶に含まれるカフェインは、早く摘まれた茶葉ほど多く含まれており、最も若い芽で抽出される玉露ではコーヒーの倍以上のカフェインが含まれています。

コーヒー100mlに含まれるカフェインが60㎎なのに対し、ウーロン茶では20㎎、紅茶は30㎎、玉露では160㎎もカフェインが含まれています。

人間が一日に摂取できる安全なカフェイン量は342㎎(体重60㎏の成人)となってますので、摂りすぎには注意しましょう!

 

19:卵の大きさはニワトリの年齢に比例している

卵は、ニワトリの体内の卵管と呼ばれる管の中を卵黄が卵白をまといながら通っていき、排出前に殻で覆われて出来上がります。

ニワトリは成長すると卵管が太くなるため、卵管の太さにあわせて卵白の量が多くなり、出来上がる卵も大きくなります。

卵にはS・M・Lとサイズ展開がありますが、黄身のサイズはほぼ変わらず、白身の量に違いがあるのです。

 

20:シュウマイのグリーンピースはショートケーキを模していた

お弁当などでグリーンピースがのったシュウマイを目にしますが、これは日本特有のものです。

シュウマイにグリーンピースをのせ始めたのは昭和30年代のことだといわれており、学校給食の献立にシュウマイが取り入れられるときに、いちごのショートケーキからヒントを得てグリーンピースが乗せられたのが始まりだとされています。

そして、飾りとしてだけではなく、栄養価も加味されグリーンピースの乗ったシュウマイが定着していきました。

そんな歴史とは裏腹に、嫌われがちなグリーンピースです。

 

 

食べ物の雑学まとめ【中級レベル】

1:ウナギには毒がある

夏になると食べたくなるウナギは、夏バテ予防にも効果的な栄養を多く含んでいます。

実はそんなウナギの血液には「イクチオヘモトキシン」という毒が含まれています。

そのためウナギは必ず加熱調理され、生や刺身で食べられることはありません。

ウナギの毒にあたると、嘔吐や呼吸困難を引き起こし、大量に摂取すると最悪命を落とすこともあるそうです!

 

2:たい焼きには「天然」と「養殖」がある

たい焼きは天然のものと養殖のものの二種類に分類されます。

1匹ずつ焼くタイプの金型で作ったのが天然もの、6匹以上まとめて焼けるタイプの金型で作ったのが養殖ものというふうに分類されます。

天然ものの方が手間はかかりますが、焼き上がりがサクサクに仕上がるといわれています。

魚とおなじで養殖ものの方が量産にはむいていますね。

 

3:ホットドッグのパンは手袋の代わりだった

ホットドッグは、19世紀中ごろにアメリカへ移民したドイツ人がソーセージを持ち込んだことが始まりだとされています。

当初、ホットドッグはソーセージだけで売られていましたが、熱いソーセージをつかむために貸し出していた手袋を持ち去られてしまうことが頻発しました。

そこで、素手で持てるようにパンに挟んで売られるようになったといわれています。

アメリカでは「ホットドッグ」という言葉は「やった!」など感嘆詞をあらわすスラングとしても使われているそうです。

 

4:「ひやむぎ」と「そうめん」の違いは麺の細さだけである

日本農林規格(JAS規格)の乾めん類品質表示基準によると、機械で作られた乾麺の場合、そうめんの太さは直径1.3mm未満とされています。

それよりも太い直径1.3mm以上1.7mm未満はひやむぎ、1.7mm以上はうどんというふうに分類されています。

うどんもそうめんもひやむぎも、違いは太さだけだったのですね。

 

5:「パン」はポルトガル語である

パンは、キリスト教の宣教師によって1600年ごろにポルトガルから鉄砲とともに日本に輸入されました。

当時、海外から日本へと入ってくるものは中国を経由して輸入されていましたが、パンはどこの国も介さずに日本へ入ってきたといわれており、日本へ直接入ってきた最古の外来語が「パン」であるともされています。

ポルトガル語ではPaoとかいてパンと読むそうです。

 

6:ウインナーに切り込みを入れるのは日本だけである

お弁当や洋食店などで見かけるウインナーは、表面に切れ込みが入っているのをよく見かけますが、この切込みは日本独自のものです。

この切込みは単に飾りや、火を通しやすくするためのものではなく、箸でとるときに滑りにくくするためのものです。

ちなみに、初めてウインナーに切り込みを入れたのは料理研究家の尚道子さんで、彼女はタコさんウインナーを考案した人物でもあります。

日本人の食文化ならではの工夫とホスピタリティを感じますね。

 

7:果汁100%じゃないものは「ジュース」ではない

食品表示基準では果汁100%のものだけが「〇〇ジュース」と名乗っても良いことになっており、果汁が100%に満たないものはジュースという名称で販売することはできません。

また、パッケージに関しても、果汁100%のものは果実の断面のイラストを使用できることになっており、果汁が100%に満たないものは断面のイラストは使用できないものの、果実表面のイラスト使用は認められており、さらに果汁5%未満のものでは果実表面のイラストも使用できないという決まりになっています。

今後パッケージを見れば果汁100%か否か、一目でわかりますね!

 

8:「じゃがいも」の正式名称は「じゃがたらいも」である

じゃがいもの原産地はアンデス地方で、日本に輸入されたのは1598年のことだといわれています。

この時にジャワ島のジャカルタ(当時はジャカトラと呼ばれていた)を経由して日本に伝来しており、「ジャガタライモ」と名づけられました。

ジャガタライモの呼び名がだんだん訛って今のじゃがいもへと変わっていったのです。

 

9:「二十世紀梨」は19世紀につくられた

1888年に、千葉県で13歳の少年がゴミ捨て場で自生している梨を偶然発見しました。

それが新種の梨であり、「新太白」という名前がつけられました。

その10年後、明治時代の教育者で農学士である渡瀬寅次郎によって「二十世紀梨」に改名されました。

その名前には「二十世紀で梨の王様になるだろう。」という願いが込められているのだそうです。

渡瀬寅次郎は「少年よ、大志を抱け」でおなじみのクラーク博士の教え子だったそうです。

 

10:もともとドーナツには穴がなかった

今となってはドーナツといえばリング型の形が一般的ですが、もともとドーナツには穴が開いていませんでした。

ドーナツの起源はオランダのお菓子である「オリークック」という円形の揚げ菓子の上にクルミがのせられたものでした。

このお菓子がヨーロッパからアメリカへと渡った際に、調理時間の時短のために穴が開けられるようになり、クルミがなくなっていったといわれています。

ドーナッツという名前は、生地を意味する「ドー(Dough)」に「ナッツ(Nuts)」を組み合わせて名付けられたのだそうです!

 

11:中国では焼き餃子よりも水餃子の方が主流

日本で餃子というと、鉄板で調理する焼き餃子が真っ先に思い浮かびますが、本場中国では水餃子の方が主流なのだそうです。

餃子を焼いて食べるのは、水餃子の残り物を翌日食べる時くらいだという話や、丸底の中華鍋では焼き餃子をつくるのにそもそも適していないなどの理由があるといいます。

なぜ日本で焼き餃子が普及しているのかは謎に包まれているのだそうです。

 

12:チョコレートにも致死量がある

チョコレートの原料となるカカオには、「テオブロミン」という毒素が微量ながら含まれています。

その毒素は、チョコレートに加工した後も0.5〜2.7%含まれているといわれており、過剰に摂取すると「チョコレート中毒」となり、脱水症状や過度の興奮状態、心拍数の低下などの症状を引き起こすのだそうです。

犬にチョコレートを食べさせてはいけない理由がこのためで、代謝の低い動物は少量で中毒症状を引き起こしてしまうためです。

板チョコの場合、短時間で85枚食べると致死量に達するとのことなので、よっぽど食べない限りは大丈夫かと思います。

 

13:もんじゃ焼きは子供への教育で使われていた

もんじゃ焼きの起源は江戸時代にさかのぼり、関西で流行っていたお好み焼きが関東へと持ち込まれた際に、出汁を入れすぎて生地が緩くなってしまったことから誕生したといわれています。

もんじゃ焼きは「失敗」から生まれたものの、その生地の緩さを利用し、鉄板の上に生地で文字を書いて焼き、子供たちに文字を教えていたことから「文字焼き」と呼ばれていました。

東京の下町の駄菓子屋を中心に文字焼きの認知度は上がっていき、やがて「もんじゃ焼き」と呼ばれるようになったといわれています。

ちなみにもんじゃ焼きを作るときに「土手」を作る意味はないのだそうです。

 

14:海外で生チョコを意味する「ガナッシュ」とは「マヌケ」という意味である

日本ではチョコレート生地を全体の40%以上使用したもののうち、クリームが10%以上、水分が10%以上となるものを「生チョコ」であるという規格があります。

しかしこれは日本限定の規格であり、海外では「生チョコ」という言葉自体なく、一般的に「ガナッシュ」と呼ばれます。

ガナッシュとはフランス語で「マヌケ」という意味で、とある調理人がチョコレートに誤って熱した生クリームを入れてしまった際に、シェフから「ガナッシュ!」と怒鳴られたことが由来でこの名がつけられたといわれています。

別の罵声を浴びせられていたら名前も変わっていたのでしょうか。食べ物の歴史は奥深いです。

 

15:しゃぶしゃぶの語源は肉を「しゃぶしゃぶ」するからではない

しゃぶしゃぶはもともと「牛肉の水炊き」という名称で、関西を中心に人気を博していました。

そんな中、大阪にある「スエヒロ」という飲食店が牛肉の水炊きをメニューとして出す際に、従業員がタライでおしぼりをすすぐ様子が牛肉の水炊きに似ていたことから、おしぼりをすすぐ「ジャブジャブ」という擬音から「しゃぶしゃぶ」という料理名に命名しました。

「しゃぶしゃぶ」というネーミングはキャッチーでインパクトもあり、全国に広まっていったのだそうです。

 

16:チョコレートの語源は「苦い水」である

チョコレートの語源は、「ショコラトール(chocolatre)」という言葉で、これはメキシコ語で「苦い水」という意味があります。

チョコレートの原型は、カカオ豆の煮汁を唐辛子などで味付けしたものであり、メキシコの原住民が薬として飲んでいた文化がありました。

そのため、チョコレートの元祖は甘くもなく、固形でもなく、今とはまったく違うものでした。

日本では1877年に貯古齢糖(猪口齢糖)というヤンキーの当て字のような名で販売が始まったそうですが、1918年に森永製菓が本格的に製造を始めるまではなかなか受け入れられず、人気が出なかったそうです。

 

17:ゆず胡椒に「コショウ」は入っていない

柚子胡椒は、ゆずの風味とピリッとした辛味が癖になる薬味で、焼き鳥などの鶏料理には欠かせない相棒です。

そんな柚子胡椒は、みじん切りにした柚子の皮に塩と唐辛子をあわせて熟成させたもので、コショウは使われていません。

柚子胡椒の発祥は九州地方で、九州では唐辛子のことを方言で「コショウ」と呼んでいたために、柚子胡椒の名がつけられています。

ちなみにコショウのことは「洋胡椒」と呼んで区別していたそうです。

 

18:納豆と卵は実は相性が悪い

納豆と卵といえば、日本の食卓ではいわば様式美とも呼べる定番のコンビですが、実は栄養素の面で見ると混ざることは好ましくありません。

納豆には髪や皮膚の健康を守る「ビオチン(ビタミンH)」というビタミンが含まれており、卵の卵白には「アビジン」というタンパク質が含まれています。

この二つの栄養素が結合すると、体内への吸収を妨げてしまい、吸収率が低下してしまうというデメリットがあります。

食べる時は別々に食べるか、白身を避けて黄身だけを乗せるなどの工夫をしてあげると良いでしょう!

 

19:「バッテラ」はサバ寿司のことではない

木枠の型で成型されたお寿司を「棒寿司」と呼び、その中でもサバを使った寿司は「バッテラ」と呼ばれますが、本来はサバ寿司をさす名称ではありません。

バッテラが誕生したのは1891年のことだといわれており、当時は大阪湾で大量に獲れた「コノシロ」という魚を酢でしめて寿司にしたものをバッテラと呼んでいました。

そもそも「バッテラ」とはポルトガル語で「小舟」を意味する言葉であり、コノシロの切り身が小舟を上から見た形に似ていたことから名づけられたといわれています。

日本の食文化とポルトガルはなにかと縁がありますね!

 

20:「ねぎま」の「ま」はマグロのことだった

鶏肉の「間」にネギをはさんでいるから「ねぎま」だと思われがちですが、実は違います。

もともと「ねぎま」とは、ネギとマグロを煮込んだ鍋料理のことをさす言葉でした。

その後ねぎまは、鍋料理から、串にさして焼く料理へと変化していきましたが、時代と共にマグロが高級なものになり、次第にマグロの代わりに低価格な鶏肉が使われるようになりました。

いつしかマグロの存在は忘れられ、名前はそのままに今の「ねぎま」の形になっていったのです。

大幅なモデルチェンジがなされていたのでした。

 

食べ物の雑学まとめ【上級レベル】

1:トマトは禁断の果実だった

その昔、トマトには毒があると思われており、食用ではなく観賞用の植物として栽培されていました。

一説によると、空腹に耐えかねた青年がトマトを食べてしまったところ、おいしく食べることができたことがきっかけとなり、食用として広まったといわれています。

ちょっとしたリスクでは空腹には勝てませんね。

 

2:伯方の塩は「伯方」の塩ではない

伯方の塩でおなじみの伯方島は、瀬戸内海に浮かぶ、愛媛県今治市の島です。

商品名に大々的に地名が入っていますが、伯方の塩の原産地はメキシコやオーストラリアであり、商品パッケージにも書かれています。

輸入された塩は瀬戸内海の海水に溶かされ、海のミネラルを含ませた濃い塩水をつくり、不純物をろ過したのち、自然乾燥されて「伯方の塩」が出来上がります。

「伯方の塩」という商品名は、「伯方の塩田を復活させ、伯方の自然塩を残したい」という思いから命名されたそうで、消費者運動で国会へ請願するときには5万人をこえる人々の署名が集まったのだそうです!

 

3:「おかき」と「せんべい」は原料が違う

おかきやせんべいなどの米菓は、日本人にはとても馴染みの深いお菓子ですが、その呼び名の違いを説明できる人は少ないのではないでしょうか?

実は、その違いは原料にあり、もち米で作られたものが「おかき」、うるち米で作られたものが「せんべい」と、分類されます。

ちなみに「あられ」はもち米でできており、おかきよりも小粒なものを「あられ」と呼ぶようになったそうです。

 

4:「ウインナー」は「ソーセージ」の一種である

ウインナーとソーセージは、厳密には同義ではなく、ソーセージというカテゴリーの一種にウインナーが存在します。

まず、動物の腸に肉を詰めたものを総称して「ソーセージ」と呼ばれます。

その中でも、羊の腸に詰めたものが「ウインナー・ソーセージ」と呼ばれます。

豚の腸に詰めたものはフランクフルト、牛の腸に詰めたものはボロニアとなります!腸が違うんですね。

 

5:大根おろしの辛みは、人や虫から身を守るためにある

大根おろし特有の辛みは「アリルイソチオシアネート」という成分によるものです。

この成分は、大根を切ったりすりおろしたりすることで細胞が壊れ、化学反応を起こし発生します。

とくに、地中の虫や微生物に狙われやすい先端部分の方には成分が多く含まれており、辛みも強く感じますが、イソチアネートは揮発性があるため時間が経つと辛みが減っていきます。

食べられてから辛みが出ても遅い気がします。そしてその辛みすら美味しくいただいています。

 

6:にぎり寿司の自動販売機がある

自動販売機は飲み物はもちろんのこと、お菓子や食べ物を売っているものも多数存在します。

そんな中で、東京と九州とを結ぶ「東九フェリー」の中には、にぎり寿司の自動販売機が設置されています。

お寿司は冷凍された状態で販売されており、備え付けられている電子レンジで温めてから食べられるそうです。

嬉しいような、あんまりいらないような。

 

7:ポン酢の名称はオランダ語に由来する

ポン酢の名称は、蒸留酒に柑橘類の果汁を加えたオランダ発祥のカクテル「ポンス」に由来します。

ポンスは、江戸時代には長崎の出島に伝わっており、のちに柑橘類の果汁に酢酸を加えて調味料にしたものが広まっていきました。

そして今では、日本食に欠かせない調味料のひとつになっているのです。

ちなみにポンジュースの「ポン」は関係なく、「日本一になってほしい」という願いからニッポンのポンなのだそうです。

 

8:ラーメン丼にうずまき模様をつけ始めたのは日本である

中華料理屋などでラーメンを注文すると、器にうずまき模様が描かれているのをよく目にします。

あの模様は「雷紋(らいもん)」と呼ばれ、古くから中国の建造物や磁器にあしらわれていました。

そして、中国の磁器が日本に持ち込まれ、石川県の伝統工芸品である「九谷焼」がそれを取り入れたことで模様が有名になり、ラーメン丼にも取り入れられるようになったといわれています。

模様自体は中国発祥だけれど、ラーメン丼に入れはじめたのは日本ということですね。

 

9:お刺身に添えてある菊は飾りではない

お刺身に添えられている菊の花は、ただの飾りではなく、お刺身と一緒に食べるのが正しい食べ方だとされています。

菊には「グルタチオン」という殺菌作用のある酵素を増やす効果があり、食中毒を予防するはたらきがあります。

食用菊の栽培がさかんな地域では、菊の花をおひたしにして食べる文化もあります。

 

菊の花は醤油皿に散らして、彩りを楽しみながらお召し上がりください。

 

10:永谷園のお茶漬けに入っているアラレは乾燥剤の役目をしている

お茶漬けといえば永谷園の海苔茶漬けが定番ですが、具材にアラレが使われているのが特徴です。

元々、発売当初はアラレは使われておらず、当時の技術では商品を密閉することが難しく、中身が湿気ってしまうことが問題となっていました。

しかし、商品開発においてアラレを具材に使ったところ、偶然にもアラレが乾燥剤の役割をはたし、湿気る問題も解決できたのだそうです。

食感を楽しませてくれるだけのものだと思ったら、意外にも重要な役を担っていたんですね。

 

11:「ネギトロ」の「ネギ」とは野菜のネギではない

マグロの「中落ち」と呼ばれる骨の隙間の赤身や、皮の裏にある脂身などをこそげ落として叩いたものをネギトロと呼びます。

「ネギ」と聞くと野菜のネギを連想しますが、ネギトロとは関係がなく、マグロの身をスプーンで削ぎ落とすことを「ねぎる」や「ねぎとる」と言っていたことが語源となり、ネギトロと呼ばれるようになっていったといわれています。

ネギトロの発祥は、東京浅草の寿司店でのまかないを常連にふるまったのが始まりなのだそうです。

 

12:精進料理でも食べてはいけない野菜がある

精進料理は、仏教の戒律によって煩悩を刺激することを避けるために、禅宗の修行僧によって始められました。

主に、野菜や豆などの植物を中心にしたメニューになっていますが、野菜が全て許されている訳ではありません。

精進料理では「三厭五葷(さんえんごくん)」を食すことを禁じられており、「三厭」とは肉・鳥・魚をさし、「五葷」とはニラ・ねぎ・ニンニク・玉ねぎ・生姜をさします。

五葷の食材には滋養強壮効果があり、煩悩を刺激するため、修行の妨げになると考えられているのだそうです。

 

13:ブドウは食用のものよりワイン用のものの方が甘い

ブドウにはワイン用のものと生食用のものと2つの種類に分けられます。

甘いものの方が生食に向いているように感じられますが、糖度でいうとワイン用のものの方が数値が高いといいます。

しかし、ワイン用のブドウは身が小さく水分が少ない上、酸味も強いためにそのまま食べるには向いていないようです。

何事も大事なのはバランスですね。

 

14:「ウィルキンソン」の原産地は日本である

スーパーやコンビニなどでも見かける炭酸水の「ウィルキンソン」は、兵庫県西宮市にある天然の炭酸鉱泉から採取できる日本原産の炭酸水です。

最初に発見したのは1889年ごろのことで、日本に定住していたイギリス人のジョン・クリフォード・ウィルキンソン氏によって発見され、その名が付けられました。

水質を調査したところ飲料としても医療的にも良質であることがわかり、1890年には販売が始まったそうです。

 

15:のど飴を連続で舐めてはいけない

お菓子感覚で手軽に手に入る「のど飴」ですが、実は「食品」「医薬部外品」「医薬品」の3種類に分類されます。

その中でも、医薬品に分類されるものには注意すべきルールがあります。

医薬品ののど飴の場合、「1日3個まで」や「服用に2時間の間隔を空ける」などの用法用量を守る必要があり、摂りすぎると副作用を起こす恐れがあります。

コンビニなどで手に入るものは大丈夫かと思いますが、一応パッケージはチェックしましょう!

 

16:「プリングルス」はポテトチップスではない

プリングルスの製造元であるプロクター・アンド・ギャンブル社は、過去に裁判を起こし、その結果「プリングルスはポテトチップスではない」という判決が下りました。

この裁判には税金事情が関わっており、製造元のイギリスではポテトチップスは軽減税率の対象外であり、税金を軽減するために「ポテトチップスではない」という証明が必要でした。

そこで決め手となったのが、原料のじゃがいもが含まれている割合であり、イギリスでは原料の50%以上をじゃがいもが占めていることがポテトチップスと呼べる条件であることに対し、プリングルスの原料に含まれるじゃがいもは42%でした。

辛くもプリングルスは裁判に勝利し、税金の軽減に成功しました。

ちなみにプリングルスは「ビスケット」に分類されるそうです。ゴネ得!

 

17:ふりかけの「ゆかり」には色々な「縁」があった

三島食品から販売されている赤シソのふりかけ「ゆかり」は、1970年に発売が開始されてからふりかけの定番のひとつとしてロングセラー商品となっています。

その製品名の由来は、古今和歌集の中の和歌の一つで、「一本のムラサキ草への愛情はその地に生える草花全てへの愛情に繋がる」という一節があり、人や物をつなぐ「縁(えん)」の色は紫色であると表現されていました。

そして、縁は「ゆかり」とも読めることから、ふりかけが紫色をしていることと、お客様との縁を大切にしたいとの思いをかけてその名が付けられたといいます。

さらに三島食品の会長の奥様の名前は「ゆかり」さんで、製品が完成するより後に出会ったのだそうです!運命としか言いようがありません。

 

18:赤味噌も白味噌も原材料は変わらない

赤味噌と白味噌の原料はどちらも変わりありませんが、製造の過程で「蒸す」か「煮る」かの違いがあります。

大豆は高温で蒸されることで酵素が活発化して褐色に色を変えていきますが、煮て処理をすると化学変化が抑えられて色の変化も少なくなります。

つまり、かなりざっくりと言うと、蒸すと赤味噌に、煮ると白味噌ができるということです。

製造方法が違うと味も全然違うものに感じますね。

 

19:お米の名前の表記にはルールがあった

お米の品種名には「コシヒカリ」や「あきたこまち」など、カタカナのものとひらがなのものがありますが、これにはかつてルールが存在しました。

そのルールとは、国が開発した品種であればカタカナ表記、各都道府県が開発した品種はひらがな表記にするというものでした。

しかし、1991年に国の開発で誕生した「ひとめぼれ」がひらがな表記にしたことでルールが崩壊し、それ以降表記は自由になりました。

現在は漢字や数字なども品種名に使用できるそうです。

 

20:鴨肉のほとんどはアヒルの肉である

我々の身近で食べられる「鴨肉」と呼ばれているものは、ほとんどがアヒルの肉だといいます。

もともと、野生の「真鴨(マガモ)」を飼い慣らしているうちに、体が大きく翼の小さい個体が生まれ、食肉用に品種改良されていったのがアヒルです。

真鴨は高級食材でしたが、アヒルは繁殖力が高く、肉質も柔らかいことから食用に向いており、また、アヒルと真鴨を交配させて誕生したのが「合鴨(アイガモ)」で、飲食店に流通している「鴨肉」はこの合鴨がほとんどです。

生物学上はアヒルと真鴨は同種であり、アヒルは漢字で「家鴨」と書きます。

 

食べ物の雑学まとめ【最上級レベル】

1:海苔は日本人にしか消化できない

おにぎりやお寿司など、日本食では馴染み深い海苔ですが、海外では消化に悪い食べ物だとして挙げられています。

アメリカの国立バイオテクノロジー研究センターによると、日本人の腸内にしか存在しないバクテリアが発見され、それによって世界で日本人だけが海苔を消化できる体質をもっているといわれています。

日本人は古くから海苔を食べる食文化があったため、独自の進化を遂げたのだと考えられます。

ちなみに、火を通した海苔であれば日本人以外でも消化できるそうです。

 

2:ピザは野菜である

ピザといえば高カロリーで、ジャンクフードの代表格ともいえる存在ですが、ピザ大国アメリカではピザは野菜であるという見解が認められています。

アメリカでは学校給食にもピザやハンバーガーなどの高カロリー食が提供されており、国民の肥満度が深刻化し、子供たちの3人に1人は肥満だといわれています。

そこで政府は、学校給食に野菜やフルーツなどヘルシーな食材を取り入れようと試みました。

しかし、ジャンクフードの企業とつながっている議員たちはこれに反発し、「ピザにはトマトソースがかかっているため逆にヘルシーである。」という謎理論をぶつけました。

そして残念なことに、2011年に行われた改正歳出予算案の中で、給食における「大さじ2杯のトマトソースがかかっているピザは野菜である」という主張が認められてしまいました。

まさにデブ理論といえるでしょう!さすがはUSAです。

 

3:食べると悪夢を見るチーズがある

数あるチーズの中でも、青カビによって熟成させる「ブルーチーズ」は独特の風味をもっており、好き嫌いが大きく分かれます。

世界で3大ブルーチーズと呼ばれるもののひとつに、イギリス原産の「スティルトンチーズ」という種類のチーズがあり、これを食べると悪夢を見るというふうに言われています。

2005年に英国のチーズ委員会が行った「就寝前に食べたチーズと夢の関係」という調査によると、他のチーズに比べてスティルトンチーズを食べた時に悪夢を見る確率が高かったという結果になりました。

一説によると、スティルトンチーズに豊富に含まれているビタミンB6の効果で夢を呼び起こしているのではないかといわれています。

実験では就寝30分前に20gのスティルトンチーズを食べたとのことです。ぜひお試しください。

 

4:マックのチキンナゲットは和食を参考にしてつくられた

チキンマックナゲットが開発されたのは1979年のことで、鶏肉を油で揚げたメニューを取り入れることまでは決まったものの、肝心の「衣」の開発に苦戦していました。

そこで目をつけられたのが、日本の天ぷらであり、天ぷらのサクッとした食感を再現させるためにてんぷら粉を参考にしたオリジナルの粉が開発されました。

そして、食べやすい一口サイズの骨なしチキンにすることで、今もロングセラー商品となっているチキンマックナゲットは完成しました。

開発の翌年1980年にはアメリカで販売が始まり、日本にやってきたのはそれから4年たった1984年のことなのだそうです。

 

5:ふりかけは薬剤師が発明した

ごはんのお供としておなじみの「ふりかけ」は大正時代初期に、熊本の薬剤師である吉丸 末吉氏によって開発されました。

当時は満足に栄養がとれる食生活が送れなかったこともあり、健康をサポートするための栄養補助食品として考案されました。

そこで開発されたのが、カルシウムを豊富に含んだ魚の骨を粉末状にしたものが混ぜ込まれた「御飯の友」という商品で、現在も販売されています。

「御飯の友」は、全国ふりかけ協会によって日本初のふりかけであることが正式に認定されています。

 

6:ニンニクをレンジで温めると高速で回転する

にんにくを房の状態から粒の状態に分け、皮をむいてレンジで加熱すると高速で回転します。

ニンニクの粒は半月状の形をしており、表面が固く、芽の出る先端部分のみが柔らかくなっています。

これらの条件により、加熱時に内部で発生した水蒸気が柔らかい先端部分から勢いよく噴出し、ニンニクを高速で回転させるというメカニズムです。

ニンニクは奇跡的に回転するための好条件をそろえており、他の食材にはできない芸当なのです!

 

7:タルタルソースの語源はモンゴルの遊牧民に由来する

タルタルソースの「タルタル」とはモンゴルの遊牧民である「タタール人」が由来しています。

主に東ヨーロッパではタタールと呼ばれていましたが、西ヨーロッパではギリシャ神話の神「タルタロス」にちなんで「タルタル」と呼ばれていました。

そして、ヨーロッパに伝わったタタールの料理のうち、「タルタルステーキ」と呼ばれる肉料理があり、調理の工程で肉をみじん切りにする様から、食材をみじん切りにして混ぜる「タルタルソース」の名がつけられたといわれています。

タルタルステーキはハンバーグの起源ともされており、ハンバーグを焼く前の状態がタルタルステーキとも言えます。

 

8:「つくね」と「つみれ」の違いは肉の種類ではない

「つくね」も「つみれ」は、どちらも肉を団子状にした食べ物ですが、その違いは材料ではありません。

つくねの語源は、こねて丸めるという意味の「つくねる」という言葉であるのに対し、つみれの語源は「つまみ入れる」という言葉がなまっていったとされています。

どちらも肉をこねて生地をつくる工程は同じですが、その後、手で形を整えたものがつくねで、スプーンなどで一口大につまんで鍋などの中に入れるとつみれとなります。

火が入る直前まではどちらにも分類できないといえますね。

 

9:コーヒー豆は2種類しかない

コーヒー豆にはさまざまな名前がつけられていますが、それは生産された地域を判別するための呼称です。

エチオピア産のものには「モカ」、タンザニア産のものは「キリマンジャロ」、ジャマイカ産のものには「ブルーマウンテン」のように、いわばブランド名が付けられますが、コーヒー豆の品種自体は「アラビカ種」と「ロブスタ種」の2種類しかありません。

世界的にみるとアラビカ種の方がシェア率は高いようですが、インスタントや缶コーヒーには苦みの強いロブスタ種が使われていることが多いそうです。

同じ品種でも産地によって全く違った味に育つのですね。違いのわからない男です。

 

10:饅頭の考案者は諸葛亮孔明である

中国の古い文献によると、肉まんが初めて登場したのは三国志の時代のことで、その考案者は軍師・諸葛亮孔明であるとされています。

その昔、瀘水(ろすい)という川が氾濫し渡ることができなくなった際に、その土地の言い伝えで「この川には神がおり、49個の人間の首を捧げれば川は鎮まる」という話を孔明は耳にします。

そこで孔明は、小麦粉でつくった皮に肉を詰め、人の頭にかたどったものを川へと沈めました。その結果、川の氾濫が収まったという逸話があります。

これに「蛮族の頭」を意味する「蛮頭(ばんとう)」と名付けましたが、毎回川へ沈めるのはもったいないということで、供えるだけにして食べるようになりました。

そして、蛮頭の「蛮」の字は、食べ物を意味する「饅」の字に変わっていき、「饅頭(まんとう)」という言葉が生まれました。

孔明のおかげでお供え物がすいぶんマイルドになりましたね。

 

まとめ

ここまでご覧いただきまして、ありがとうございます!

食べ物の雑学70選、お楽しみいただけましたでしょうか?

知って得した話から、知らなくても良かった話まで様々あったことでしょう。楽しく知識を深めて、今後もすてきなグルメライフを送っていきましょう!

他にも雑学の記事をあげておりますので、あわせてお楽しみください♪