どうも、しーぷです!
今回は、一口馬主クラブの一つである「東京サラブレッドクラブ」について、一口馬主経験者の私が、クラブの評判や入会金について、熱く語らせていただきます!
東京サラブレッドクラブに興味のある方や、入会を検討している方は、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
以下、目次になります。
Contents
東京サラブレッドクラブとは?
まず、東京サラブレッドクラブの概要について、本項では説明していきます!
そもそも、どういうクラブなのか知りたい方は、ぜひ一読下さい!
①:ノーザンファーム、社台ファーム生産馬中心のバイヤー系クラブ
赤、白星散、袖白一本輪の勝負服、「レッド」の冠名で知られる東京サラブレッドクラブは、セリや牧場との直取引などで馬を買い付けて募集馬を集めるタイプのクラブで、東サラの愛称で親しまれています。
ノーザンファームと社台ファームの生産馬をメインに買い付けていますが、他にも坂東牧場、下河辺牧場を始めとした、非常に多くの牧場の生産馬が募集馬ラインナップに並びます。
前進のユーワホースクラブよりリニューアルされてから今まで、数多くの重賞ウィナーを輩出しており、「レッドキングダム」、「レッドリヴェール」、「レッドディザイア」、「レッドファルクス」の4頭は、G1も勝利しています。
②:東京サラブレッドクラブの基本情報
東京サラブレッドクラブの基本情報は以下のようになっています。
- 冠名:レッド
- 募集口数:400口
- 入会費:11,000円
- 月会費:3,080円
- 募集頭数:30頭前後
- 平均募集金額:約2,800万円
全クラブの平均が、入会費:14,802円、月会費:2,659円となっていますので、入会費は水準より安め、月会費はやや高い水準にあると言えるでしょう。
東京サラブレッドクラブの入会の流れは?
他のクラブと同様、まずはカタログから出資したい馬の候補を決めて、入会手続きを進めます。
入会と同時に募集馬に出資するのが入会の条件になっているので注意してください。出資せずにクラブに入会だけすることはできません。
以下に入会手続きの流れを紹介していきます。
①:公式ホームページより資料請求を行う
以下の、東京サラブレッドクラブ公式ホームページの資料請求ページ(https://www.tokyo-tc.com/nyukai/frm_siryoseikyu.html)に、必要事項を入力します。
応募後、カタログが届いたら、それを参照して、出資する馬を吟味します。
②:募集馬の仮押さえ
以下の、東京サラブレッドクラブ公式ホームページの出資申込ページで、出資したい馬を選択し、仮押さえします。
次のステップで、「出資申込書」を郵送しますので、このステップは飛ばしても構いませんが、仮押さえしておいたほうが確実です。
③:必要書類送付
カタログに同封されている「入会・出資申込書兼口座振替依頼書」、「出資申込書」の2点に必要事項を記入したら、本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)のコピーを添えて、同じく同封されている返信用封筒で、東京サラブレッドクラブに郵送します。
④:入金、会員証受領
クラブ側が書類を受領後、初期費用の振り込みの案内が届きますので、案内に従って入金してください。
入金確認後、クラブから会員証が届きます。
また、資料の請求自体は無料ですので、東京サラブレッドクラブに興味のある方や入会を迷っている方は、とりあえずカタログだけでも手に入れて、実際に募集馬ラインナップを見ることをおすすめします!
東京サラブレッドクラブの入会金は?かかる費用は?
ここでは、東京サラブレッドクラブに入会した時に実際に掛かる費用を試算していきます。
計算の元になる数値は以下のようになります。
- 入会金:11,000円
- 月会費:3,080円
- 募集口数:400口
- 平均募集金額: 2,800万円
- 一口当たりの出資金:7万円
- 一口当たりの保険料:2100円
- 一口当たりの維持費(月額): 1250円
仮に東京サラブレッドクラブに初めて入会し、クラブの平均募集金額ちょうどの値段の馬を一頭出資した場合で計算してみましょう。
5年間走り続け、6歳の12月に引退したとすると、以下の費用がかかります。
名目 | 費用 |
---|---|
入会金 | 11,000円 |
月会費 | 184,800円(3080円×60ヵ月分) |
競走馬出資金 | 70,000円 |
保険料 | 10,500円(2,100円×5年間) |
維持費 | 75,000円(1,250円×60ヵ月分) |
合計 | 351,300円 |
上記より、5年分の月会費がだいぶ重い印象ですが、複数頭出資しても月会費は増えることはないので、口数が増えるほど月会費のウエイトは軽くなります。
また、今回は5年間引退しなかった場合、つまり、相当活躍してくれた場合で計算していますが、実際には多くの競走馬が3,4歳で引退していきます。
そのため、実際のところは一頭20万くらいを想定していただければ問題ありません。
東京サラブレッドクラブに入会するメリットについて説明!
東京サラブレッドクラブに入会するにあたり、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
本項では、クラブの良い点について具体的に解説していきます。
①:バイヤー系トップクラスの成績
東京サラブレッドクラブは毎年、高い勝ち上がり率を誇っており、直近でみても勝ち上がり率50%と、バイヤー系のクラブの中ではトップクラスの成績です。
バイヤー系クラブの強みは、ノーザンファーム、社台ファームを始めとした数多くの牧場から、母体の縛りなくクラブの意向準拠で買い付けできる点にあります。
②:準オープン級以上の馬が出易い
東京サラブレッドクラブの毎年の募集頭数は30頭前後と、決して多い部類ではないのですが、それでも毎年、重賞で活躍する馬を輩出しています。
勝ち上がり率が高いだけでなく、その勝った馬がその後もどんどん活躍していく傾向が強いのが東京サラブレッドクラブの特徴で、準オープン以上に到達する馬の確率もトップクラスです。
しかし、それに対し、クラブ全体の回収率でみると平均的な水準にあるので、どちらかというと当たりはずれの大きいクラブと言えるでしょう。
③:争奪戦になりにくい
現在、上位にいる勝ち上がり率の高いクラブは、同時に人気も高くなっており、会員数が膨れて、募集馬の争奪戦が巻き起こっています。
誰がどう見ても走りそうな良血馬には、物凄い数の出資申込が殺到し、抽選になることも珍しくありません。
その点、東京サラブレッドクラブは勝ち上がり率の高さの割には会員数が落ち着いていることもあり、争奪戦が起きにくく、気持ちよく出資できるクラブとなっています。
東京サラブレッドクラブのデメリットについて解説!
ここでは、東京サラブレッドクラブに入会するうえで、注意しておいた方が良い点を挙げていきます。
どれも重要な点ばかりなので、ぜひ目を通して頂ければ幸いです。
①:募集価格にやや割高感あり
東京サラブレッドクラブでは、ノーザンファームや社台ファームの生産馬も多く買い付けて募集馬ラインナップに並べていますが、サンデーサラブレッドクラブや社台サラブレッドクラブのような牧場を主体とするクラブと比較すると、やや募集価格に割高感が感じられます。
②:他のクラブと比較してサービス面で劣る
これはクラブの方針の一つでもあるのですが、東京サラブレッドクラブでは、「走る馬を提供することが最も重要なサービスである」という信念のもと、運営しています。
サービスが0というわけではなく、馬名の命名権(名付け親にはデビュー戦時に使用していたゼッケンを贈呈)、ゼッケンプレゼント、愛馬入厩時の写真プレゼント、デビュー時の記念品プレゼント、優勝時のゴール前写真のポストカード提供など、最低限のサービスは実施していますが、なにより走る馬を見つけ出すことに全力を注いでいるクラブです。
東京サラブレッドクラブを利用すべき人はどんな人?
さて、では東京サラブレッドクラブを利用すべき人は、どのような人なのでしょうか。
以下、該当する方をピックアップして紹介するので、入会を考えている方は、ぜひ参考にして下さい!
①:まったり楽しみながらも、勝ちにはこだわりたい方
前述の通り、東京サラブレッドクラブは勝率に優れたクラブです。歴代で見ても、国内外問わず活躍馬を輩出していますし、愛馬が大舞台で活躍する夢もこのクラブなら実現することも可能かもしれません。
募集頭数はそこまで多いクラブではありませんが、そこはバイヤー系クラブの強みを活かして、ラインナップには幅を利かせています。
そしてなにより、このクラブの良いところは勝ち上がり率の割にあまり会員数が多くないことです。この点で、他のトップクラブと差別化することができます。
争奪戦は本当に疲れますし、出資申込していた馬が抽選になって落選した時のショックは相当なものがあります。
そうやって無駄に神経を使うことなく、まったりと一口馬主ライフを過ごしたい、けどできれば愛馬に勝ってほしい。そういう方におすすめのクラブとなっています。
②:出資馬選びのこだわりが強くない人
東京サラブレッドクラブはバイヤー系クラブの中でも、特に、募集馬ラインナップにバラつきのあるクラブで、同じ種牡馬の産駒を複数頭募集に出したと思ったら、翌年、全く募集がなかったりなど、傾向が読めません。
たまたまその年、自分の趣向に合うラインナップになっていて入会したものの、翌年になったら出資したい馬が全然いなかった、なんてことも往々にして起こります。
そのため、出資馬選びにルールやこだわりのある方が入会する場合は、慎重に検討したほうが良いです。
逆に特にこだわりのない方からすれば、新鮮味のあるラインナップとも言えますので、それも含めて楽しめるはずです!
東京サラブレッドクラブ以外でおすすめの一口馬主クラブは?
ここでは東京サラブレッドクラブ以外のおすすめ一口馬主クラブを紹介します!
興味のある方は参考にしてみてください。
1:DMMバヌーシー
東京サラブレッドクラブと同じバイヤー系のクラブの括りであれば、「DMMバヌーシー」も選択肢としては面白いです。
DMMバヌーシーは入会費0円、月会費825円から気軽に始めることができるクラブです。
バイヤー系クラブであることを活かし、母体に縛られずにガンガン良血馬を競り落としており、馬体価格は全体的に高めですが、2000口募集なので一口あたりの費用はかなり安めです。
ローリスクであるということは同時にリターンも少ないということにはなりますが、馬主気分を味わうという意味では、十分と言えるでしょう。
以下の記事に、DMMバヌーシーの詳細について記載しているため、合わせて参考にして下さい!
2:サンデーサラブレッドクラブ
東京サラブレッドクラブと同じように勝ちにこだわるのであれば、このクラブを紹介しないわけにはいきません。
社台系のクラブであるサンデーサラブレッドクラブは、ノーザンファームの良血馬達が揃う強豪クラブで、募集頭数も多く、勝ち上がり率も非常に高い水準にあります。
ただ、40口クラブということもあって、出資するに当たって掛かってくる費用は非常に大きく、リスクも高いクラブとなっています。
ジェンティルドンナ、オルフェーブル、ブエナビスタ、ヴァーミリオンなど競馬ファンなら誰もが知っている名馬たちが実際にこのクラブから誕生しています。
詳細については、以下の個別記事にも記載しているため、一読頂ければ幸いです!
3:キャロットクラブ
キャロットクラブは、上述したサンデーサラブレッドクラブと同じく、社台系のクラブですが、募集口数は400口ということで出資の敷居は低くなっています。
そのため、サンデーサラブレッドクラブは費用的に厳しい方に、おすすめの一口馬主クラブと言えます。
より詳しい、キャロットクラブの評判については、以下の記事に記載しているので、合わせて参考にして頂ければ幸いです!
4:ノルマンディーオーナーズクラブ
ノルマンディーオーナーズクラブは、オカダスタッドを母体とした牧場系のクラブです。
東京サラブレッドクラブと比較すると、サービス面は同等で、勝ち上がり率では東京サラブレッドクラブのほうが圧倒的です。しかし、コストパフォーマンスではノルマンディーオーナーズクラブのほうが優れており、月会費も東京サラブレッドクラブの1/3程度と格安です。
より詳しい、ノルマンディーオーナーズクラブの評判については、以下の記事をお読みください!
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
今の一口馬主クラブの世界の趨勢は、完全にノーザンファームを母体とする牧場系クラブに握られていますが、バイヤー系クラブでありながら、唯一互角に戦っているのが東京サラブレッドクラブです。
勿論、他の上位クラブと同様、ノーザンファームや社台ファーム生産馬を多く扱っているのも、このクラブが戦えている理由の一つだとは思います。
しかし、それでも他のバイヤー系クラブに大きく差をつけているのは、東京サラブレッドクラブが「走る馬を輩出することこそ、一番のサービスである」という考えでクラブを運営していることが大きいです。
他、お馬さん関連のエントリーはこちら!